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2010年6月 6日 (日)

「アドラー心理学 シンプルな幸福論」 岸見一郎著 を読んで

とくに第4章「老い、病気、死との向き合い方」での、老いの自覚がもたらすものの内容は、今の自分に当てはまる所があり、ドキッとしました。自分を評価できないことになり、そのことは強い劣等感を生む。今も払拭できたかと言えば、出来ていないと思っています。

本書の中に、内村鑑三氏の「後世への最大遺物」について、引用をされた所がありました。自分も内村鑑三氏が残された「一日一生」という言葉が好きです。自分なりに少し加えて「一日一生、一日一笑」で毎日を過ごせるようにと考えています。

また、北条民雄氏の「いのちの初夜」が紹介されていました。これは、フランクル氏の「夜と霧」、石原吉郎氏の「望郷と海」と共に“強く生きる”と言う事に関して、共通するところがあると感じています。

鶴見俊輔氏は存じなかったのですが、「九条の会」を発起されたお一人と知りました。九条は守る方が良いと考えています。以前にも書きましたが、理由は、どんな天才であっても失敗を経験しないと理解できない事はあると考えているためです。アインシュタイン氏は最初、原爆の製造、利用を認めていましたが、広島、長崎の惨状を見て後悔したと聞きます。日本でも福澤諭吉氏は日清、日露戦争を否定はしていませんでした。非戦論者でも著名な内村鑑三氏も、日清戦争当時は戦争を否定していませんでした。そこで、九条で非戦を明確にしておく事は良いと考えています。

本書を読み、感じることは多かったのですが、実際の自分の生活では、本に書かれているようには、よく生きていない事もある、と言う事実がありました。この点では、まだまだなのだと感じております。

それでも、あまり悲観的にはならず、与えられた自分の中で、よく生きるように、少しずつでも実践をしていきたいと考えています。

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