論述試験対策1-ソルベンシー・マージン
Mathさんの以前のブログより
「ソルベンシーについての所見を問う問題」だと、例えば
(a)知識面
○ソルベンシーとは何か
○日本におけるソルベンシー・マージン規制制定(平成8年の保険業法改正)の経緯
○現行ソルベンシー・マージン基準の概要と課題
○ソルベンシー・マージン規制の改正の概要
○欧州のソルベンシーIIの概要
等を踏まえた(書いた)上で、
(b)論述
◎保険計理人の関与(上記の改正により平成24年3月期より保険計理人の確認対象)
◎経済価値(時価)ベースの評価
◎内部モデルの使用
等について
○それぞれの(簡単な)説明
○必要性やメリット
○実現にあたっての課題
○アクチュアリーとして何ができるか何をすべきか
を述べるといった流れになるのではないかと思います。
昨年(H21)の3 (1) では次の問題が出題されている。
(問題)
将来的に会社のソルベンシー評価をどのように行うかの所見。所見は、下記のA-Cに沿って解答を整理する。その際、「経済価値ベースでのソルベンシー評価」等、昨今の動向について言及してもよい。
A. ソルベンシー評価の意義
B. 現在の日本の法令に基づくソルベンシー評価の課題
C. 将来的な貴社におけるソルベンシー評価の在り方
Mathさんの論点は、正しいと思う。
ここには、「知識面」として、H15に出題のある、静的なソルベンシーの検証・動的なソルベンシーの検証も必要になると思う。
現在進められているソルベンシー・マージン比率の見直し(H24/3/31施行予定)においても、「趣旨」に、短期的な取り組みとしてリスク係数の見直し、中期的には「経済価値ベースでのソルベンシー評価」を目指すとされており、論述におけるキーワードとなる「経済価値ベース」があった。
さて、今年はどこがTopicとなるのだろうか?
« 金融工学とアクチュアリー | トップページ | 「ぼくはこう生きている 君はどうか」 鶴見俊輔、重松清 著 を読んで »
「勉強・試験関連」カテゴリの記事
- アクチュアリー試験に受かるために「新版 一生モノの勉強法」(鎌田浩毅著)を読んでみた!!!(2024.04.20)
- アクチュアリー試験でときどき出題される「生命保険会社の保険計理人の実務基準」より、『税効果会計』に関連する記載があります。そこで、少々!?忘れてしまっていた『税効果会計』を復習しました~(^^;(2024.01.06)
- まいすさんの“保険会社向けの総合的な監督指針”(H17年8月12日(金)施行)のパブコメのツイートより、2021年生保1予想問題なり~~!(2021.06.13)
- ロートル社員ではありますが、4/23のパブコメで「標準責任準備金制度にかかる告示の一部改正案」の公表を踏まえて、新たな標準責任準備金制度の目的及び概要を整理。それにしても、3月に「生命保険会計」のテキスト改訂があったばかりなのに、4月には古くなる部分が発生するとは(悲)(2021.05.03)
- 令和2年6月26日、「経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する有識者会議」が終わった。今後、2024年春頃の基準の最終化、2025年4月より施行(2026年3月期より新規制下での計算を開始)といったタイムラインを念頭に置いて進められる予定(2020.07.11)
コメント
« 金融工学とアクチュアリー | トップページ | 「ぼくはこう生きている 君はどうか」 鶴見俊輔、重松清 著 を読んで »
いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
投稿: 生命保険の選び方 | 2010年7月27日 (火) 11時07分
ありがとうございます。
いつでも、何度でも来てください。
投稿: adler | 2010年7月31日 (土) 14時13分