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2010年9月 5日 (日)

「PMO導入フレームワーク」 高橋信也著、峯本展夫監修 を読んで

とても分かりやすく書かれている本だと思いました。整理をしておきます。

 

「プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)とは、管轄するプロジェクトを集中的にまとめて調整するマネジメント活動のさまざまな責任が割り当てられた「組織体」。PMOの責任は、プロジェクトマネジメントを支援することからプロジェクトを直接マネジメントするまでの広範囲にわたる」と定義されている。 

 

PMOはプロジェクトマネジメントを支援する組織として、プロジェクト状況の可視化、コミュニケーションの促進とコミュニケーションコストの削減、マネジメントの意志決定支援を担うことが求められる。そのために必要なプロジェクトの管理機能の導入・定着・改善を行うが、管理機能そのものは目的ではない。管理機能はマネジメントの成果を上げるための手段である。  

 

PMOは専門家ではない。PMOはマネジメントに関わる。

ドラッガーは、「専門家にはマネジャーが必要である。自らの知識と能力を全体の成果に結びつけることこそ、専門家にとって最大の問題である。」と言っている。

 

PMOの役割・機能・型式】

 

型式

全社的PMO

・意志決定支援役である。

・最も重要なタスクはリスクマネジメントである 

個別PMO

・先手を打つ

・一歩引くことにより見えてくるもの

・遊軍になる

    ↓

役割

機能

タスク例

参謀型

コンサルティング

意志決定支援

駆け込み寺

リスクの検知と事前予防策実施

マネジメントレポーティング

組織間の調整 など

管理実行型

プロジェクト標準の策定と導入定着

プロジェクトの可視化

管理実行支援

進捗管理、課題管理、リスク管理、変更管理のプロセス策定と導入の定着化

上記プロセスにおける分析れぽーとなど

事務局型

基本情報整備

作業環境整備

自社の管理業務

メンバー管理(セキュリティー、入退出など)

PCなどの環境整備

成果物管理、予算管理 など

 

参謀型PMOに重要な役割は、プロジェクトマネジャーとの信頼関係を構築し、時には背中を押し、時には間違いを正すことである。プロジェクトマネジャーからの厚い信頼を勝ち得た状況において、参謀型PMOは本来の力を発揮する。  

 

PMOの進化系として】  

目標達成タイプ

インフラ関連はこのタイプであり、目標が明確。

調整タイプ

最も多いシステム開発プロジェクト

   ↓

価値創造タイプ

進化系となり、新規事業立ち上げなど、試行錯誤を伴うプロジェクト

 

PMOスキルマップ】

計画策定

タスク定義書・一覧・フロー作成

成果物一覧・体系図作成

役割分担表の作成

WBSの作成

進捗管理プロセス策定

進捗管理方法の策定と導入

進捗報告書作成

進捗集計

進捗レポート作成(進捗率、遅延原因、対策など)

進捗会議

コーディネート

議事録作成

進捗の把握/対策

対策立案(PM意志決定支援)

遅延による後続作業への影響度調査

 

【人材の適性】   

ü プロジェクト成功のために必要なことを考えている

ü 管理は手段と割り切っており、管理情報だけでは全て見えないと知っている

ü 「現場」に対する理解がある

 

【リスクマネジメントスキル】  

ü リスクの前提となる前提条件をプロジェクト検証やスコープ記述書および計画書などから洗い出す。

ü モニタリングする前提事項の決定

ü 定期的なモニタリング

ü リスクの識別

ü リスクの分類

ü リスクの順位付け

ü リスク予防策

ü リスク監視

ü リスク情報の蓄積

 

「リスク」とは、プロジェクトスコープに影響を与える可能性のあるもの

「課題」とは、影響を与えることが明白であるが、プロジェクトとして受け入れるか、また受け入れたとしてもどのチームが対応するかなどの事象

「インシデント(または案件)」とは、上記どちらとも取れないプロジェクトに対する質問、要望など

 

【プロジェクト品質マネジメント】

ü PMOにて開発方法論をベースにして、タスク・成果物を定義

ü 説明会を実施し、各リーダーと意見交換を行いながら、タスク・成果物・スケジュールを作成

ü 効果として、開発プロセス・タスク・成果物のプロジェクト間整合性が取れ、品質が向上。後続フェーズでの手戻り防止

 

ü 品質のチェックは全体レビュー会議を開催し、ユーザー指摘事項等に対応できているか事前チェック

ü 会議にはリーダークラスが一人以上参加することで品質を向上

ü 効果として、ユーザーレビューを複数回実施することがなくなり、スケジュール通りに納品

 

PMBOK9の知識エリアより、ソフトウエアに備わる機能】

分類

機能

統合マネジメント

プログラム管理

課題管理

過去事例検索

スコープマネジメント

ドキュメント管理

変更管理

タイムマネジメント

進捗管理

報告書

ガントチャート

WBS

タスク管理

クリティカルパス管理

EVMEarned Value Management

To Do管理

カレンダー管理

コストマネジメント

予算管理

PPM(プロジェクトポートフォリオマネージメント)

品質マネジメント

品質管理・障害管理

人的資源マネジメント

リソース管理

アクセス権限

コミュニケーションマネジメント

進捗報告

議事録作成・管理

会議管理

インシデント管理

メール機能・連携

掲示板

リスクマネジメント

リスク分析

モニタリング

その他

検索機能

レポート機能

グラフ

印刷機能

Un do, Re do

MS-Projectとの連携

エクスポート

インポート

他国語対応

 

全社的PMOと個別PMOを上手く使い分けていく必要があるように考えている。

経験を積み上げていく必要もあるだろう。頑張ってみよう。

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