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2011年1月30日 (日)

「カーライル」 その一

実は、「カーライル」という本の名前を見て、最初、イギリスの歴史家トマス・カーライルの本なのかなと思い、内容を見ずに借りた本でした。

トマス・カーライル氏に興味があったのは、現役の医師であり、今年で100歳になられる日野原重明先生が尊敬する一人ということだからでした。

先に、トマス・カーライル氏の名言を書きとめておきます

「将来のことをいたずらに思い惑わず、今日すべきことを精一杯やりなさい」

この言葉の原点は聖書になるそうです。よい言葉だと思います。

トマス・カーライル氏は、内村鑑三氏にも影響を与えており、そこで「一日一生」が書かれているようです。

さらに、内村鑑三氏の「一日一生」は作家の城山三郎氏の好きな言葉と言われています。

また、この言葉は、プロ野球選手松井秀喜の母校、星稜高校野球部で掲げられている言葉でもあるようです。

良い言葉は、過去から現在、そして将来に向けて語り継がれていくと良いと思います。

トマス・カーライル氏には、彼の名著「フランス革命史」にまつわるエピソードもあります。

カーライルは親友に頼まれ、書き上げたばかりの「フランス革命史」の原稿を貸したそうです。

そこで事件は起こりました。友人の家のお手伝いさんが、それを書き損じの原稿と勘違いし、ストーブで燃やしてしまったのです。

それを知ったカーライルはひどく落胆し、やはり「もう同じものは書けない」と気力を失ってしまったとのことでした。

ところが、彼の妻は立派でした。夫に同情しながらも、きっぱりこう言ったそうです。

「このまま書かないですむくらいなら、最初から書く必要がなかったものなのよ」

カーライルはこの言葉に奮起しました。なぜなら、それはカーライルにとってどんなことをしても書かなければならないテーマだったからです。彼は再び机に向かい、そして誕生した本は、160年以上の年月を経た今なお、世界の名著としてたたえられています。

その2(実際の本の内容)へ続く

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