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2011年2月 5日 (土)

投資ファンド-プライベートエクイティの登場について

負債を提供するのが役割である銀行が、これら企業へのリスクマネーの提供者の役割を果たせなくなってきた理由。

企業が順調に発展しているうちは問題がないが、企業が苦しくなったときには、メインバンクにとっては企業から資金を確実に返済させることが目的となるからだ。

バブル崩壊以降、日本企業が成長できなくなった根源的な問題の答えがある。

社会全体が苦境のときは次への投資のチャンスであるにもかかわらず、その時期には銀行は資金提供者ではなく資金の回収役にまわる。

それは銀行が資本ではなく負債の提供者であるがゆえにしかたのない行動である。

苦境の時期には負債を増やして投資を行うのは本来健全ではない。資本、言い換えればリスクマネーを調達して投資をおこなうというのが、本来の正しいスタンスである。このような経済環境が、銀行に代わるリスクマネーの提供者を必要とした。そこに「プライベート・エクイティ」の登場意義が存在したのである。

ところで、リスクマネーである資本を提供する金融機関は他にもある。

具体的に言えば「生命保険」、「信託銀行」などの機関投資家である。

なぜ彼ら機関投資家が時代の要請に沿ってリスクをとって成長を目指す企業への資金を提供できなかったのか。なぜ機関投資家の代わりに「プライベート・エクイティ」が登場しなければならなかったのか。

その最大の理由は、従来の機関投資家が「サイレントな投資家」として、自らの投資を果たしてきたからに他ならない。

上場企業の公開されている上位株主リストには大手生命保険会社、投資信託運用会社など機関投資家の名前がずらりと並んでいる。上場企業が成長する過程においては、彼らが企業にリスクマネーを提供することで、上場企業の設備投資計画を投資家として後押ししてきた事実がある。

にもかかわらず彼らが「サイレントな投資家」だったのは、代わりにガバナンスの担い手としてのメインバンクが存在していたからだ。企業経営のご意見番として横から口出す役割を、日本の機関投資家は銀行にある意味で委託してきたのである。

銀行、生命保険会社などの金融機関が担い手とならなくなった現代において、これからの企業の成長を実現するためには、より高いリスクを許容することができ、同時により強いガバナンスを発揮できるリスクキャピタルの担い手が必要となってきた。

そこに登場したのが、「プライベート・エクイティ」であった。

このとき、機関投資家の企業にいる“アクチュアリー”にとって、「脅威」と「チャンス」を提示しているように思います。新しいリスク管理専門職グループを受け入れるためにアクチュアリー専門職の職務範囲を拡大するチャンスである。

もう少し調べてみたい。

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