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2011年11月

2011年11月19日 (土)

「風の中のマリア」 (百田尚樹著) を読んで

連続して読んじゃいました・・・

これで百田氏の出ている「文庫本」は全部と思います。

オオスズメバチを擬人化した「マリア」の一生を描いた本になります。

オオスズメバチの不思議?な生態を知る上では、専門書に劣らない内容だったと思います。

その調べ上げられた生態をベースに優秀な狩人のオオスズメバチ「マリア」の物語となっています。

オスズメバチは30日間しか生きられません。

その中で精一杯の仕事(戦いながら子孫を残していくこと、友情、恋)をしていきます。

この本を読んで想い出したのが「葉っぱのフレディー」でした。

これは、葉っぱのフレディーの一生の物語ですが、そこには「命の大切さ」、「役立つこと、役立とうとすることの大切さ」が描かれています。

この辺りのことを期待してしまうと、ちょっと違うかもしれません。

「風の中のマリア」は、オオスズメバチの生態に徹しています。

でも、人間の世界は、ハチの世界と比較すると「純粋さ」に欠けているかもしれません。

「会社の合併」、そこには膨大な労力を要しますが、「純粋さ」を感じられないのは自分だけでしょうか。( ̄○ ̄;)!

2011年11月12日 (土)

「輝く夜」 (百田尚樹著) を読んで

「永遠のゼロ」の著者、百田氏の本です。

とにかく純粋に優しい人達ばかりが登場してくる物語でした。

そして、すべてクリスマス・イブの物語。5作の短編集です。

「魔法の万年筆」

不当解雇を受け入れる。そして、

ホームレスにハンバーガーと熱いミルク、そして、ハンバーガーの入った袋の横に五百円玉もそっと置く恵子の物語。

「猫」

雨の中、毛がほうぼう抜けて、それに片目の無いのら猫、すごく弱っていたので拾ってきて飼うことにする雅子の物語。

「ケーキ」

孤児でありながら、頑張って生きてきた。でも、二十歳でガンに。。。真理子の物語

「タクシー」

最初は旅先で嘘からはじまった若い男女の物語。嘘を続けることに耐えられず、別れたけれど、偶然再会して本当のことを話して結ばれることになる、依子の物語。

「サンタクロース」

ストーブの横でつまずいた妹を、右手をストーブに直接当ててまで守る望兄ちゃんとその母和子の物語。

「衣食足りて礼節を知る」と言う言葉があります。

これは、なかなか否定できない言葉だと思っています。

フランクルも否定はせずに、そこに道徳が必要なのだと言われています。

そこに、衣食が足りなくても、人に優しくできる人達の物語。

自分がたとえ不幸な状況にあったとしても、自分以外の人のために、尽くすことが、果たしてできるのだろうか・・・・・考えさせられます。

ふと、ディケンズの「クリスマス・キャロル」も想い出しました。どちらもよい物語です。

ありがとうございました。

来月はクリスマス・・・ということは、もうすぐテスト・・・気持ちを切り替えないと・・・冴えない中高年、冴えないあたま、どうしたものかな~・・・

(;´д`)トホホ…

2011年11月 5日 (土)

「永遠のゼロ」を読んで

とてもよかったです。

「なぜ日本は、(一部の人達かもしれませんが)負けると分かっていた第二次世界大戦をしてしまったのか?」

この点については、以前から何冊かの本を読んできました。

そして、負けに一直線となる第二次世界大戦が始まってからの日本の歴史には、それほど興味を持って本を読むことはなかったのですが、この本を読んで、

「なぜ日本は、命を落とすと分かっていた特攻をしてしまったのか?」では、考えさせられました。

戦争で特攻を行った国は、日本とドイツのみ。

最も外道、下劣な作戦と言われているらしいです。

日本人の民族性を言われているみたいで、悲しいところはありますが・・・

司馬遼太郎氏は、日本の2000年の永い歴史の中で、この時代だけで日本を語ってはいけないと言われていたようです。

「永遠のゼロ」

第二次世界大戦について、とてもよく調べられていると思いました。その史実をベースに作られた物語。

歴史書であれば、そこに登場する人物は、当然、歴史に名を残された著名な方ばかりです。

しかし、この物語では、両親を早くに亡くし、貧乏から食べていくために海軍を志願して航空兵となった一兵士による第二次世界大戦になります。

「その時歴史は動いた」の全くの逆。動かすことができない、その中で、とくに過酷な時代の中で生きた、歴史に名前を残すことは無い人達で、その苦悩と葛藤が、よく描かれていると思いました。

また、負けると分かっていた第二次世界大戦の中で、「ゼロ戦」だけは他国に優位していたことを初めて知りました。

たしかに真珠湾攻撃で奇襲を成功させたのはゼロ戦でした。

しかし、当時の日本には陸軍と海軍はありましたが、空軍はありません。

航空技術には乗り遅れていたのでは、と思っていましたが、ゼロ戦には日本の技術力が注がれていたようです。

もう一つ、驚いたことは、特攻の攻撃隊の命名についてです。

源氏物語、古事記の研究で著名な「本居宣長」

あの昭和の天才と言われている小林秀雄氏が10年以上かけて調べられた「本居宣長」。

そんな本居宣長の歌 「敷島の大和心を人とはば朝日にひほふ山桜花」から、

敷島隊、大和隊、朝日隊、山桜隊と名づけられている。

本居宣長は、いにしえの日本を研究されたことから、当時の日本軍には合っていたのかもしれませんが、特攻を考えた人と本居宣長では、理解に苦しみます。

「物語」は、とてもよかったです。感動できました。

「永遠のゼロ」、ありがとうございました。

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