「風の中のマリア」 (百田尚樹著) を読んで
連続して読んじゃいました・・・
これで百田氏の出ている「文庫本」は全部と思います。
オオスズメバチを擬人化した「マリア」の一生を描いた本になります。
オオスズメバチの不思議?な生態を知る上では、専門書に劣らない内容だったと思います。
その調べ上げられた生態をベースに優秀な狩人のオオスズメバチ「マリア」の物語となっています。
オオスズメバチは30日間しか生きられません。
その中で精一杯の仕事(戦いながら子孫を残していくこと、友情、恋)をしていきます。
この本を読んで想い出したのが「葉っぱのフレディー」でした。
これは、葉っぱのフレディーの一生の物語ですが、そこには「命の大切さ」、「役立つこと、役立とうとすることの大切さ」が描かれています。
この辺りのことを期待してしまうと、ちょっと違うかもしれません。
「風の中のマリア」は、オオスズメバチの生態に徹しています。
でも、人間の世界は、ハチの世界と比較すると「純粋さ」に欠けているかもしれません。
「会社の合併」、そこには膨大な労力を要しますが、「純粋さ」を感じられないのは自分だけでしょうか。( ̄○ ̄;)!
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