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2011年12月11日 (日)

「四十八歳の抵抗」 (石川達三著)  を読んで

今の時代に、この本の名前を読むと、今の中高年の厳しい状況/環境に対する、「四十八歳の抵抗」なのかな、と思いました。

「捲土重来」を期すために!?

自分も、四十代後半からの生き方として、思うことはありました。

http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/40-b12c.html

同じような視点の本なのかなと思い、興味を持って手に取りました。

これは、昭和三十年に書かれ、その昭和三十年を舞台とした小説でした。

戦後、まだ十年の時代です。

ところが、今よりも経済(景気)に活気があるように感じたのは自分だけでしょうか・・・・

主人公は、昭和火災海上、火災部の次長、西村耕太郎 四十八歳

明治生命、大正生命、大正海上火災はあったけれど、昭和のつく保険会社は確かになかったですね。上手い設定だと思いました。

昭和三十年当時、土曜日は半ドン、週休一日だったようですが、平日は定時少し過ぎには終業できたようです。

週に2日は自費のかからない宴会あり。

熱海への社員旅行(当時は慰安旅行というようですが)や熱海での麻雀大会など、主人公の西村氏は、これまでに会社の行事等で30回以上も熱海に来ていると書かれていました。

そして、中高年である西村氏は、若い女性に可能な範囲とはいえ、積極的に投資して、まだまだ若い者には負けたくないゾ、という「抵抗」の話でした・・・・・

この本、当時ベストセラーとなり、映画化までされているということは、当時の世相をよく表していて、国民の共感を得られているように思います。

同じ世代として理解できるところはあります。

羨ましいとも思えるかもしれませんが、現代では、「終身雇用」、「年功序列」が崩れ去り、給与ダウン、リストラ、企業破綻、吸収合併などが繰り返される時代において、中高年により切実なことは、違ってきているように思います。

残念ながらこの本、現在は「絶版」となっていることは、時代を表しているのかもしれません・・・

また、この本の中で、西村氏のこととして、

大学を出て保険会社へはいった当時は、いささか社会主義にかぶれていた。保険事業というものに社会保障制度の理想を描いて、保険の発達がすなわち社会生活の安定と幸福をもたらすものだと信じていた。原則的な保険の意義は今も昔もかわってはいないが、保険会社は一つの資本企業にすぎないものであって、決せて慈善事業ではないことも分かってきた。その会社のサラリーマンであるところの彼自身も、いつの間にか資本家の利潤追求の奴隷となりおおせたのだった。

昭和三十年以降、共済年金の発足、国民年金制度の施行、公的年金給付の拡大など、いろいろと考えるべきことは多かったと思うのですが、西村氏は、保険会社に限らない、普通?のサラリーマンと言う設定になるようです。

これからの時代、中高年は、まだまだ「保険事業というものに社会保障制度の理想を描いて、保険の発達がすなわち社会生活の安定と幸福をもたらすものだと信じる」必要があるように思いました。

社会保障制度を、これ以上、後代の負担とならないように、真剣に考えて、取り組んでいかなければならないでしょう。

最後に、戦後僅か10年でここまで、復興していたのだということには驚きでした。

一般に、朝鮮戦争(1950年(昭和25年)~1953年(昭和28))による「特需ブーム」を契機として、日本経済は復興の道を歩み始めたといわれていますが、昭和三十年で、ここまでとは思いませんでした。

生命保険会社は、その後、バブルが弾けるまでに「ザ・セイホ」と呼ばれるまでになっていくわけですが、活気のあることは、「いいな」と思いました。

それとも、活気が無いのは自分だけなのでしょうか?・・・・・

( ̄Д ̄;;

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コメント

Adlerさん、お久しぶりです。リンクの中にあった”人生の後半戦”に共感しました。40歳を過ぎて、集中力や記憶力はピークを過ぎたな、と感じることが多いです。でもこれから、世界で誰も経験したことがなさそうな人口減少、超高齢化社会を迎えるにあたり、少しでも役に立てれば…と、スキルの温存(向上はなかなか望めず)に努めています。大都会と違って、地方だとそれほど元気を奮い起さなくても日々の生活はやっていけるようです。

そろそろ48歳になる○○さん

最近、かなりお疲れのご様子ですね!
社会人になった当時の目標は「資格試験の合格」「英会話の習得」等々、何事にも前向きで活気ある若者でした。
厳しい環境に負けず「ザ・セイホ」と呼ばれるように頑張るのが働き盛りの48歳世代ですよ。

山陽のキキさん
ありがとうございます。ご無沙汰しています。
今の時代は、ブログを通じて、お互いの近況が分かるのは、ありがたいですね。

そうですね。超少子高齢化となる中で、少しでも役に立てればと思います。
仕事がうまくできなかったり、仕事量が多すぎたりすると、滅入ることがあるのですが、なんとか心身を健康に保ち、がんばりたいと思います。

年齢を覚えていていただいて、ありがとうございます。時が経つのは早いですよね。
自分が入社したときの、B野さんの年齢を既に超えていますよね。
年齢だけ超えて、社会人としては、まだまだ追いつけない、追いつけないままかもしれません・・・。

「資格試験」、受け続けています(受けているだけかも・・・)。実はもうすぐです。( ̄Д ̄;;
「英会話」、英語の実力は、息子に抜かれました・・・・( ̄◆ ̄;)

でも、継続していきます。

いいことも、嫌なことも(嫌なことの方が多かったりしますが)、全て自分の鍛錬になると思って活きたいと思います。
ありがとうございました。

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