「50代からの選択」 (大前研一著) を読んで
GWが始まるということで、本も一冊くらい読みたいなと思いブックオフへ。
そこで購入した本となります。
まだ50代ではありませんが(でも、四捨五入、否、生保の場合は六捨七入でも50歳になってしまいますが・・・)、もう間もなくでもあるので、読んでみました。
・・・・・大前さんの本は初めてでした・・・・残念ながら、しっくりときませんでした。共感できない!?
なんでだろう?・・・。本著について、ググってみました。
言い得て妙に書かれている方がいました。
アマゾンより抜粋 ********
大前氏の主張は合理的だが、マッキンゼーの「エリート臭さ」があり、体感温度は低かった。
50代の読者へは『成仏する』ことを勧める。著者のいう『成仏』とは、もう50代になったら、出世欲を捨て、会社中心の生活をやめ、奥さんに見栄を張るのを止め、自分の人生を楽しめ、という趣旨である。具体的には、『転職するなら、2段階ぐらい格下の会社で活躍した方がいい』、『悩んでもしょうがないことに悩むな』、『スタープレーヤーではなく、野に咲く花として生きる』などのアドバイスとなる。なるほど、そういう考え方もあるのかなあ、と思う。
しかし、本書後半では、『僕は講演旅行もいまや行きたいところしか行かない。上海は何度も行ったことがあるから、上海で講演を頼まれても断る。今年行くのはトルコとブラジルである。ドバイでの講演の話も来たが、ドバイで建設中の水中ホテルが完成してから行きたいので、『来年ならいい』と答えた。』という。こういうのを読むと、やっぱりこの人は「エリート」だなあと思う。この人の『成仏』と我々凡人の『成仏』とは随分違うんじゃないか。
**************
マッキンゼーという、とても競争の激しい会社。さらに、チームプレーでなく、個人の技能で勝負する会社と自ら書かれている、その会社の中で、日本のトップになられた方ですので、相当な切れ者であり、エリートですよね。ちょっと上から目線のいい方でもあるので、なんとなく共感できなかったのでしょうね。
「公的年金」についても書かれていますが、“ちょっとちょっと”と思ってしまいました。
大前氏が参議院選挙に出られたときに、「改革」を目指してきたが、支持が得られず惨敗されていますが、それを踏まえて、書かれています。
選挙で敗れた後の今になって「年金は、オレ達40代は割を食うじゃないですか」、「お先真っ暗じゃないですか」、「いったいどうしたらいいんですか」と言われたって、そんなもん知るか、という気分なのだ。
選挙のときにも、ぼくの本でも言ってきただろ。(中略)。いまさら「どうしたらいいんですか」はないだろう。正直に言わせてもらえば、「地獄に堕ちろよ」 ぐらいしか、贈る言葉はないのである。
もちろん、その後には、「今後は、縁の下の力持ちとして、いい国をつくることにかかわっていきたい、というのが選挙敗戦後以来のぼくのスタンスである。」とは書かれています。
また、なるほどナ、と思えることもありましたヨ!
「経営者には寿命がある」
マクドナルドの経営者であられた藤田氏のことを例として書かれています。
70代となってから改革に挑まれたことを立派ではあるとしながらも、70代に挑まれた改革は通用しなかったこと。これは、プルデンシャル生命の元会長の前田氏(故人)も同じことを言われていますね。
「親が死んだとき泣きたくない」
あのとき、こうやってあげていれば、なんて言う人がいるが、そんなこと言うなら、なんでやってあげなかったのか。
「親孝行したい時には親はなし」で後悔しないように、ということですよね。
「大和言葉」が使えない
“大和言葉は僕の自然言語の中には無いのである。心に響かせる言葉が使えない。”と書かれています。ご自分のことを理解はされているんですよね。
※やまと言葉 (大和言葉) とは、和ごころ (心) を言い表した詞、心に響き、耳障りよい調べのことば。
「40代になると確実にキレが鈍ってくる」
「残りの人生あと何回楽しめるか」
50歳前後というのは、人生の最後までを見通してカウントダウンを始めるには、最適の年齢だと思う。あと何回の夕食、あと何回の旅行、と数え始めたらどれも適当には流せなくなる。そうやって生きるあと25年、30年はとても密度の濃いものになるだろう。
「やりたいことを10以上数えあがることができるか」
あげることはできますが、どれも今一つかもしれません~。( ̄◆ ̄;)
「いろいろな仲間とのつきあいを心がける」
会社仲間だけでなく、互いにどんな職業かを知らなくても困らない仲間とのつきあい。趣味のサークルをはじめ、地域コミュニティー、図書館の手伝い、などなどと。
なるほどなるほどと。
大前氏のようにはいかないかもしれません。でも、その世代、その世代が、できることをしっかりとやっていくしかないように思います。以前の「40代後半からの生き方について」を読み直してしまいました・・・
<http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/40-b12c.html>
ここで、気分転換!
以前、The ActuaryさんがTwitterでつぶやかれていた曲のご紹介です。
※このGWに自分もようやくTwitterのつぶやきを始めてみました!! まだどうつぶやけばよいのか、わかりませんが、よろしくお願い致します。 m(_ _)m
【End of the Day / Mr. Children】
♪でも明日は来るさ。寒い夜にだって終わりはくるさ。太陽は昇り、どんな人の上にもまた新しい、あたたかな光♪ 歌詞、とてもよかったです!!
<http://www.youtube.com/watch?v=t3ury0ExN24&feature=youtube_gdata_player>
ではでは。
o(_ _)oペコッ
« 「人間の学びの3条件」、「学ぶこと 思うこと」 | トップページ | 写真をアップしてみました »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 瀬戸内寂聴さん(1922年5月15日~2021年11月9日、享年99歳)が51歳で得度される前年に出版、40歳から50歳までに書きためられたエッセイ「ひとりでも生きられる」を読んで(2025.03.16)
- 瀬戸内寂聴さん、70歳のときのエッセイ「孤独を生ききる」を読んで(2025.02.01)
- 瀬尾まいこ氏の著書は「あと少し、もう少し」、「図書館の神様」に続く、約6年ぶりの3冊目、2019年の本屋大賞にも選ばれた「そして、バトンは渡された」を、試験後の癒しとして読んでみました~!(2024.12.21)
- 岩波文庫「読書のすすめ」第14集、岩波文庫編集部編。非売品。最近、読書量が減っているので、薄いけど面白そうでしたので、古本屋さんで200円でしたので、買って読んでみました!うん、面白かった!!(笑)(2024.12.01)
- 新型コロナ禍の2020年6月から2021年6月末まで、朝日新聞土曜別刷り「be」に掲載された、小池真理子著「月夜の森の梟」が文庫化されたので、一気に読んでみた~!(2024.02.16)
コメント