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2012年4月28日 (土)

「人間の学びの3条件」、「学ぶこと 思うこと」

朝日新聞に内田樹氏のコラムがありました。これかの勉強姿勢のため、一部書き留めておきたいと思います。

「人間の学びの3条件」

学ぶ力には3つの条件があります。

第一は自分自身に対する不全感。自分は非力で、無知で、まだまだ多くのものが欠けている。だからこの欠如をうめなくてはならない、という飢餓感を持つこと。

第2は、その欠如を埋めてくれる「メンター(先達)」を探し当てられる能力です。メンターは身近な人でもいいし、外国人でも、故人でも、本や映画の中の人でもいい。生涯にわたる師ではなく、ただある場所から別の場所に案内してくれるだけの「渡し守」のような人でもいいのです。自分を一歩先に連れて行ってくれる人は全て大切なメンターです。

第3が、素直な気持ち。メンターを「教える気にさせる」力です。オープンマインドと言ってもいいし、もっと平たく「愛嬌」と言ってもいい。

以上、この3つの条件をまとめると、

「学びたいことがあります。教えてください。お願いします。」

という文になります。これが、「マジックワード」です。これをさらっと口に出せる人はどこまでも成長することができる。この言葉を惜しむ人は学ぶことができないのです。学ぶ力には年齢も社会的地位も関係がありません。皆さんも、いつまでも学ぶ力を持ち続けて下さい。

以上の通りです。

まだ内田さんの著書を読んだことは無いのですが、共感できるな~、と思いました。

内田さんご自身は、1950年生まれでしたので、還暦を過ぎられているのですね。

写真付きで掲載されていましたが、実年齢よりもお若くみえるのは、精神(心)が若いからかもしれません。

ブログもされていますね。ご参考まで。

http://blog.tatsuru.com/

また、これを読ませていただいて、「学ぶこと 思うこと」(加藤周一氏著)を想い出しました。

そこには、次のことが書かれています。

「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」

「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」の「罔(くら)し」は「よくわからない」ということです。学んでもみずから考えなければダメだ、本当の知識にはならない、ということです。

「思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」は、たとえみずから考えていても学ばなければ、その人の、あるいはその集団の行動は危ういということです。その二つが対となっています。これは、「論語」の為政編から引いた有名な言葉です。

個人が自分自身で問題を考えていて、その問題を解くために知識が必要だから「学ぶ」のです。問題解決をするために必要なのは、まず問題を意識することです。意識化された問題が自分自身の中にあることが「学ぶ」ことの動機になります。ある問題意識が自分の中にあり、そのことについて良く考えること、それが「思う」ことです。

「思うこと」と「学ぶこと」は、このように関係しているわけです。

しかし、問題意識だけがあって知識が無いとすれば、それは「危ない」ことになります。「危ない」とは、こういうことをしたいと思った時に、よく考えずに突入すると、とんでもない結果を生ずることがある、ということです。それを論語では「殆い」という言葉で表しているのです。

なんとなくですが、共通なところ感じています。

慢心してはいけない。自分の不完全さを認識して、謙虚に学ぶ姿勢を失わない。そして、きちんと考えることですね。

さあ、がんばろ。

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