金利の動向について思うこと
投資戦略の基本として、“ゴールデンクロス・デッドクロス”という相場の転換を表す目安を知る方法があります。
「ゴールデンクロス」とは、相場は下降トレンドから上昇トレンドへと変わりやすく株価が上がりだす目安となり、<長期間の移動平均線>を<短期間の移動平均線>が下から上に突き抜け交わった点
「デッドクロス」とは、相場は上昇トレンドから下降トレンドへと変わりやすく株価が下がりだす目安となり、<長期間の移動平均線>を<短期間の移動平均線>が上から下に突き抜け交わった点
今回の予定(標準)利率引き下げの判断では、長期国債の応募者利回りについて、10年間の平均線を3年間の平均線が上から下に突き抜けてきたのかな? と思いました。
すると、ちゃんと 上から下に突き抜けているんですね・・・・ショックでした・・・
2009年から2010年に「デッドクロス」が生じていました。
そこより遡ると、2006年から2007年に「ゴールデンクロス」が生じていました。
2006年から2007年に起きた「ゴールデンクロス」では、長期国債の応募者利回りの3年平均が、2003年から上昇を始め、2008年まで続いたことによるようです。
この上昇時期は、不良債権問題が一区切りした頃、小泉さんが内閣の頃、そして、平成21年の財政検証時期にもかかりますね。
平成21年の財政検証において、オプティミスティックなトレンドが入りやすい状況だったかもしれませんね。
しかし、長期国債の応募者利回りの3年平均は、2008年をピークにして下降が始まっています。それは、きっと、リーマンショック(AIGショックとも言いますが・・・)がきっかけですよね。 (がっくり・・・)
今のトレンドのまま進行すれば、平成26年の財政検証において、長期の経済前提のおける運用利回りについて、平成21年の時の4.1%と言う設定はできないのではないでしょうか。
マクロ経済スライドも1度も行われずに迎える可能性が高いように思います。
ここではやはり、今以上の超低金利トレンドとしないためにも、予定(標準)利率1.5%堅持をできるように、あと4ヶ月の応募者利回り、どうぞあと少し上がってください!!!
って、祈るしかないのでしょうか!?
(´・ω・`)ショボーン
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