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2012年8月11日 (土)

光の帝国(常野物語)  恩田 陸著 を読んで

以前、いとこと、いとこの友人が恩田 陸さんの本にはまっていると言われていました。

 

たまたま?ブックオフへ行った時に、恩田さんの本が、とても綺麗な状態で、とてもリーズナブルなお値段で?置かれていました。

 

購入をさせていただきました。 m(_ _)m

 

恩田さんの本は、以前、「ねじの回転」を読んだことがあります。

「二・二六事件」を題材にされている「物語」です。

とてもよく調べられているな~、と驚きでした。

物語もとても興味深かったと記憶しております。

 

この「光の帝国」でも、太平洋戦争時の“731部隊”を関連させているのでは、と思いました。

 

東北にあるといわれる「常野(トコノ)」という場所に特殊な能力をもつ一族がいるとして、国家の特殊部隊が乗り込み、その能力を戦争に利用できないかと研究材料とする・・・・・と。

 

恩田さんは、相当「歴史」にお詳しいか、興味をお持ちなのだろうな、と思いました。

 

「あとがき」より

子供の頃に読んだお気に入りのSFに、ゼナ・ヘンダースンの「ピープル」シリーズというのがあった。宇宙旅行中に地球に漂着し、高度な知性と能力を隠してひっそり田舎に暮らす人々を、そこに赴任してきた女性教師の目から描くという短編連作で、穏やかな品のいいタッチが印象に残っていた。

ああいう話を書こうと始めたシリーズだが、その都度違うキャラクターで、という浅はかな思いつきを実行したために、手持ちのカードを使いまくる総力戦となってしまった。(後略)

 

「光の帝国」の副題にある“常野(トコノ)物語”は、柳田国男氏が明治時代に書かれた「遠野物語」からきているようです。

「遠野物語」の中には、河童、山姥、座敷童、神隠し等の怪異の物語が多く、その多くが明治以降に起きたこととされ、早池峰山、猿ケ石川などの具体的な地名を織り交ぜて語られるところに魅力があるとのことです。

 

ということで、この「光の帝国」も、その「常野」出身の、それぞれに異なる人物が主人公となる短編集のようになっています。

 

本の中で、「常野」とは、権力を持たず、群れず、地に溶け込んで、常に在野であれ、そういう意味だそうです。

そして、「常野」の一族の能力は実にバラエティーに富むとあり、

200年以上も生きる長命種のもの

「遠目」という予知能力のあるもの

「つむじ足」というとても速く移動ができる能力をもつもの

「遠耳」という遠くで起きていることが目の前で起きているごとく見えるもの

突出した記憶力をもつもの

怒りなどを覚えたときに“燃え上がる身体”、発火能力をもつもの

音感能力の優れたもの

などなど・・・

 

なかでも最初の短編『大きな引き出し』がとてもよかったです。

行き違いになっている、ある親子の「心」を、記憶力と予知能力を駆使して、最後は「心」を通わせる物語で、とてもよかったです。

 

物語の軸としては、太平洋戦争時に、その戦争に利用しようと特殊部隊が「常野」の人達を拘束、そして、殺されたりもする。それを起点として、物語が続くように思います。

また、太平洋戦争の頃からいまもなお教師として生き続けている長命種の能力をもつ「ツル先生」が生き証人として、物語では重要な役割にあるように思いました。

 

また機会をみつけて、常野物語の続編(「蒲公英草紙」、「エンド・ゲーム」など)も読んでみたいと思います。

 

では、では、また。

 m(_ _)m

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コメント

ブログへのコメントありがとうございました。
twitterのフォローもありがとうございます。リフォローさせていただきました。

生命保険の歴史はブログのエントリーで10回くらいの連続投稿で掲載していたのですが、ブログでは記事が流れているため年表サイトに移行しました。
共通史にしていますので、足りないところなんかどんどん追記していただけるとうれしいです。

記載された内容については、広尾の中央図書館に行って、各社の社史から調べたものです(^^)

コメントありがとうございます。
「年表サイト」すごいですね。
また、「生命保険の歴史」、ネット上でも出来上がったものは、なかなか無いように思っています。こういうのができると素晴らしいと思います。
もし気がつくところあれば、追記をさせていただければと思います。ありがとうございます。

Twitterもありがとうございます。Twitterは、どうつぶやくとよいのか・・・なかなか使いこなせておりません。( ̄◆ ̄;)
これからもよろしくお願いいたします。
m(_ _)m

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