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2012年9月17日 (月)

「プライド」 (真山 仁著) を読んで

 

これは、真山氏の7編からなる短編集になります。

 

1. 一俵の重み

2. 医は・・・・・

3. 絹の道

4. プライド

5. 暴言大臣

6. ミツバチが消えた夏

7. 歴史的瞬間

 

「一俵の重み」では、農水官僚 米野太郎による、おいしい日本の米を輸出することで日本農業の未来を託そうとする物語。物語の最後に米野の言葉があります。

「僕はね、官僚という仕事にずっと誇りを持って生きてきた。なぜなら、官僚という仕事は、プロに徹しなければ全うできない職だからだ。そして僕らが頑張れば必ず、この国はより良くなる。今でも信じている」と。

 

「絹の道」では、蚕の研究者小手川つかさによる、養蚕業の復活に向けた物語。

 

「ミツバチが消えた夏」では、養蜂家であり、元戦場カメラマンの代田悠介による、ミツバチが消えたのは日本の農業における「農薬」にある、と言及しているように思います。

 

かつて日本を支えた「農業」の今の現実を語られ、そして、今後に向けた一つの示唆をされているように思いました。

また、いつもながらに、ここでは「農業」のことをすごく調べられているな、と思いました。そして、真山さんは、

「農業は弱者ではない。」

TPPについては、やるべきだ。」というお考えでした。

 

「暴言大臣」は、厚生労働大臣 和歌森敏蔵による暴言から始まる物語となります。どちらかというと夫婦とそして昔の恋人との物語にもなっております。

できれば「年金」、「医療」、「介護」にもっと触れていただけたらな、と思いました。失礼しました~。m(_ _)m

 

あとがきでは、真山氏は、自ら「政治」を考えるのが好きと言われています。

また、「政治家と官僚は車の両輪である。」と言われています。

この20年余り、国家的な危機を乗り越える際に、国家や社会は個人に犠牲を強いた。賃金をカットしたり、正社員を減らし、非正規雇用労働を推進した。それによって日本人一人一人の矜持がもろくなってしまった、と言われています。

 

さいごに、

 

「何のために人は働くのか。そして、どうすれば矜持をまもることができるのか。」

 

そこで、「心に太陽を持て」(山本有三氏)を紹介されています。

 他人のためにも言葉を持て

 なやみ、苦しんでる他人のためにも。

 さうして何でこんなに朗らかでゐられるのか、

 それをかう話してやるのだ。

 唇に歌を持て。

 勇気を失ふな。

 心に太陽を持て。

 さうすりゃ何だってふっ飛んでしまふ。

 

 そして、真山氏は、心にプライドを持て!と最後に加えておられます。

 

「プライド」と言えば、「誇り」、「自尊心」ですが、「矜持」というのは、「矜を持つ」ということだそうです。(ググりました)

「矜」とは、「誇り」と共に、「憐れむ」とか「敬う」とか「慎む」という意味があるそうです。

「憐れむ」とは「人がこのように歩んでこざるを得なかったのだな、という過程に気持ちを寄り添わせてあげる」ことを言うそうです。

 

「プライド」、日本人の場合は「矜持」という言い方になるのでしょうか。

自分としては、「プライド/矜持」とは“上手くつき合えるようになりたい”と思います。それは、真山氏も語られていましたが、一歩間違えれば、「驕り」、「傲慢」につながると思うからです。

 

さて、本日は、真山氏のサインをゲットしました~!ありがとうございました!

 さんくす♪(o ̄∇ ̄)/

真山氏の本の読者による会となりますが、真山氏本人の話も聴けて、とてもよかったです!

一言でいうならば、「スカッ」とした気持ちになれました。ありがとうございました!

 

恐れ多いところですが、

・価値観が似ているように思えたこと m(_ _)m多謝

・それをズバッと言われること!

そして、

・社会の不条理や理不尽の中で、それでも誰かが変えようとすることが大事と言われていること。真山氏は本を書き、それを通じて働きかけているのは、すごいことだと思います。

志村建世氏のブログに次の川柳が書かれています。

「キリスト死刑 孔子失業 釈迦行き倒れ」

偉大な思想家たちも、誰一人として地上に理想の楽園を築くことはできませんでした。しかし夢を持つことなしに人生を成り立たせることは不可能です。

また、孔子は川の水を見て、こうも言いました。「逝くものはかくの如きか、昼夜を舎(お)かず」と。人の世で理想を実現しようとすれば、それは夢で終るしかないのです。それは、人の世に絶対の完成はないのですから、と。

 そして、一人でも道理をわきまえている者がいる限り、天は人間を滅ぼすことはないという力強いメッセージも残されています。

・金融/経済小説を含め、本を書かれている時には、とても勉強をされていること。そして、中途半端な知識ではなく、ちゃんと勉強をすることが大事、とも言われていました。

確かに、真山さんの本を読むと、知識欲が刺激されて、もっと知りたくなります。

いまは、アクチュアリーの知識をしっかりと叩き込まなくてはいけないですよね。もっと頑張らねばナ~!

 

ありがとうございました!

 

 

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