「急な青空」 (南木佳士著) を読んで
南木氏9冊目となりました!
書かれた順に並べてみると
1.ダイヤモンドダスト
2.医学生
3.阿弥陀堂だより
4.冬物語
5.ふつうの医者たち
6.神かくし
7.冬の水連
8.からだのままに
この本は、「神かくし」と「冬の水連」のあいだ、50歳前後(2000年~2002年)に書かれたエッセイ集となります。
“36”のエッセイが詰まっています!
それぞれによくまとめられていて、よかったです!
「おもしろいナ」、と思えたところ。
自分の書いたものが予備校の公開模擬試験の国語の問題として使われることがあり、こういう場合、その通知と使用料とともに、問題用紙も送られてくるそうです。
で、その問題を解いてみたら正解が分からなかったこと。
作者が解けない問題は無いですよネ!
また、南木氏の好きな音楽は「となりのトトロ」の「さんぽ」♪、そして≪山頭火≫も読まれるそうです。
さいごに、木山 捷平氏(きやま しょうへい、1904年(明治37年)3月26日 - 1968年(昭和43年)8月23日)の詩を紹介されていました。
木山 捷平氏、地味だが地に足の着いたおかしみのある文章を書く人、そして、
『五十年』
濡縁におき忘れた下駄に雨が降っているような
どうせ濡れだしたものならもっと濡らしておいてやれと言うような
そんな具合にして僕の五十年も暮れようとしていた。
なるほど、ありがとうございました~!
m(_ _)m
« 「平成25年版 厚生年金基金法令通達集」と「ア・テキストと過去問」 | トップページ | 「フェイク」 (楡 周平著) を読んで »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 瀬戸内寂聴さん(1922年5月15日~2021年11月9日、享年99歳)が51歳で得度される前年に出版、40歳から50歳までに書きためられたエッセイ「ひとりでも生きられる」を読んで(2025.03.16)
- 瀬戸内寂聴さん、70歳のときのエッセイ「孤独を生ききる」を読んで(2025.02.01)
- 瀬尾まいこ氏の著書は「あと少し、もう少し」、「図書館の神様」に続く、約6年ぶりの3冊目、2019年の本屋大賞にも選ばれた「そして、バトンは渡された」を、試験後の癒しとして読んでみました~!(2024.12.21)
- 岩波文庫「読書のすすめ」第14集、岩波文庫編集部編。非売品。最近、読書量が減っているので、薄いけど面白そうでしたので、古本屋さんで200円でしたので、買って読んでみました!うん、面白かった!!(笑)(2024.12.01)
- 新型コロナ禍の2020年6月から2021年6月末まで、朝日新聞土曜別刷り「be」に掲載された、小池真理子著「月夜の森の梟」が文庫化されたので、一気に読んでみた~!(2024.02.16)
« 「平成25年版 厚生年金基金法令通達集」と「ア・テキストと過去問」 | トップページ | 「フェイク」 (楡 周平著) を読んで »
コメント