「閉鎖病棟」 帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)著 を読んで
昨年の初読み終えは「Story Seller」、今年は「閉鎖病棟」となりました!
年末年始は、やはり、興味を刺激されて、一気に読み通すことができる本が“初本”となるようです。
なかなか勉強の本とはならないですネ・・・( ̄○ ̄;)!
とてもよかったと思います。
こころの病、こころに傷を負った人たち、重い十字架を背負っている人たちがいる「閉鎖病棟」、とてもピュアでやさしい人たちが多くいます。
一方、「閉鎖病棟」には、元暴力団で薬物依存となった粗暴な人がいたりもします。それがこの本の「物語」にもなるところです。
重い十字架を背負い、傷ついたこころであっても、ほんのひとときしあわせを感じることができる時間-それは、島崎さん、秀丸、昭八、チュウさん、敬吾との梅園への花見見物のほんのひととき・・・・・でも、それを壊されたとき、とても許せないことが起きたとき、秀丸、チュウさんは・・・・・
この本を書かれたのは、現役の精神科医でもある帚木氏ですので、すべてが空想の物語ではないと思います。
ある意味では、とても勉強になりました。ありがとうございました。
それにしても、登場人物が多かったです。一気に登場人物をご紹介させていただければ、
1. 島崎由紀 中学3年生
2. 梶木秀丸 字がとてもうまく、とても深みのある人物ですが、とても重い十字架を背負っている。足が不自由。
3. 昭八 言葉が不自由で耳が聴こえないけれども、カメラ好き
4. チュウさん 元電力会社社員、精神分裂病
5. 敬吾さん 昭八のいとこ
6. ドウさん
7. サナエちゃん
8. キモ姉さん
9. イナバさん
10. ナツメさん
11. ストさん
12. ダビンチ
13. オジギ婆さん
14. おフデちゃん
15. ハカセ
16. ムラカミさん
17. クロちゃん
18. ガッちゃん
19. 芝ちゃん
20. サダさん
21. ヒデさん
22. シマさん
23. フーさん
24. デンさん
25. テシバさん
26. テッポウ
27. イイダさん
28. テルさん
29. ハラさん
30. ジンちゃん
そして、粗暴でどうしようもない、重宗がいます。居なければいいのに・・・
登場が一度きりのひとも居ましたので、もしかしたら、読み過ぎてしまったひともいるかもしれません。
ごめんなさいです。
覚えきれませんので、最初より「メモ」をとっておくことをお勧めします。
※「閉鎖病棟」は1994年(平成6年)の本となりますが、2001年には映画化「いのちの海~Closed ward」もされていたんですね。知りませんでした。
写真ですが、帽子をかぶっているのがチュウさん、女の子が島崎さん、車いすのひとが秀丸さんだと思います。
ではでは、失礼いたしました。m(_ _)m
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