「先生のあさがお」 (南木佳士著) を読んで
“本屋さんのにおい”ってありますよネ。
その“におい”に誘われて、ちょっと寄ってみたところ、南木氏の新刊文庫本を発見!
思わず中も見ずに買っていました・・・
南木氏の本、ついに11冊目となりました!
本書は、2009年~2010年、南木氏、58歳~59歳のときのエッセイ 3編をまとめたものとなります。
ここで、これまでの10冊を整理しておきます。
「生きのびるからだ」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-ec55.html
「急な青空」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-0947.html
「神かくし」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-8c2c.html
「冬の水連」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-b87b.html
「冬物語」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-a118.html
「医学生」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-2011.html
「ふつうの医者たち」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-89d0.html
「からだのままに」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-4bca.html
「ダイヤモンドダスト」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-56ab.html
「阿弥陀堂だより」
http://life-insurance2.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-3bc4.html
ところで、「先生のあさがお」・・・・う~ん、残念ながら読み切れませんでした。
(´-`).。oO (なんでだろう…?)
なんとなくで恐縮ですが「神かくし」のときと同じく、著者南木氏がその時々に感じたままを、そのままに、あまり読者を意識せずに?あまりまとまりを意識せずに?(すいません・・・)語られているように思いました。
内容というよりも、印象にのこるところを記録しておきたいと思います。
南木氏夫婦は“吉田拓郎”のファンであること! イイですネ!
カンボジア難民救援医療団にいたときのことを振り返り、
≪カンボジア≫ だれにもわかりやすい原始共産制の理念を掲げて親米政権を倒し、カンボジア全土を制圧したポル・ポト派による自国民の虐殺はまず王国時代の特権階級から始まり、医者は最初のほうに殺されたらしい。撲殺、銃殺、絞首とそのやり方はさまざまだったが容赦なく完璧で、カンボジアにはまったく医者がいなくなった・・・
わずか30年と少し前の『現実』です。酷い独裁者はいつの時代にも出てくるのでしょうか・・・
日本が高度経済成長のときに、別の国では、ドイツヒットラーのときと同じことが繰り返されていた『現実』。
絶対にあってはならない、繰り返してはならないことだと思います。
もう10年も前、優秀な女性研修医がいたが、彼女はひとの生き死にが、じぶんの判断の微妙な狂いで左右されるこの仕事の“剣呑さ”に耐えられず、菓子を焼く勉強をするため外国に行き、いまは日本のどこかでケーキを焼いている。その女性研修医が、小さい頃、母がミシンを踏んでいる横の縁側でひなたぼっこしながら絵本を読んでいた時がいちばんよかったなあ、と語ってくれたことがあった。
(解説より)
鶴見俊輔は「その他の関係」という風変わりな題をつけた文章のなかで、通り抜けるものとしての人生について語っている。
自分は、かつて家のなかで有名な「者」であった。その記憶を大切にする。そして、やがて自分は「物」となって、家族の者にとってさえ見知らぬ存在になっていくという覚悟をして、そして物としての連帯に向かってゆっくりと歩いていくという覚悟をもって、家を一つの過渡期として通り抜ける。それが重要じゃないんでしょうか。
う~む。難しいですネ。なんとなくわかるような。でも、やっぱり分からないような。
それでも、感謝です! ありがとうございました! m(_ _)m
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