「オー!ファーザー」、理系の視点から!?
『公的年金』についても、次のことが、本の中で書かれていましたヨ!
「でも、高齢化が進むと、俺たちみたいな若い奴らの負担が増えるじゃないか。年金もそうだし、不安なことばっかりだ」(由紀夫)
「そうだな、おまえやその次の世代はきっと大変だろうな。いいこと無しの、負担ばっかりだ。ただ、そのうち落ち着く。由紀夫の次の次の次の次の世代位になれば、住みやすくなっているかもしれない。人口密度も落ち着いて、社会保障のバランスも整っている。このまま、人口が増えつつけるよりは、健全だ」(父、悟)
“アクチュアリー”がしっかりしないと!?
また、由紀夫は、次の数学の問題をスラっと解ける、高校2年生でもありました。
物語の中で、解答までは書かれておりませんでしたので、思わず、Webで調べて、一応理解。 ( ̄Д ̄;;!
中高年は忘れっぽくて、復習というよりも、勉強し直しかもしれません。勉強し直しても、すぐに忘れるし・・・( ̄Д ̄;;!!
1問目、数列の証明問題です。
An=19(n乗)+(-1)(n-1乗)×2(4n-3乗) (n=1,2,3,...)
Anのすべてを割り切る素数を求めよ。
すぐに分かる方、まだまだイケますネ~。スゴイ!!! 私は当然ムリ~でした。( ̄◆ ̄;)
以下、解答です。
A[1]=19+2=21
A[2]=361-32=329
で、21=3・7、329=7・47ですから条件に当てはまる素数の候補は7しかありえません。
そこで、すべての自然数nに対しA[n]が7で割り切れることを示せばよいことになる。
A[n]=19^n+(-1)^(n-1)・2^(4n-3)
=19^n+(-1)^(n-1)・2^(4(n-1)+1)
=19^n+(-2^4)^(n-1)・2
=19^n+2・(-16)^(n-1)
=19・19^(n-1)+2・(-16)^(n-1)
=19・19^(n-1)+2・(19-35)^(n-1)
で,第2項を二項定理で展開すると
2・(19-35)^(n-1)
=2・Σ[k=0,n-1]C[n-1,k]19^(n-1-k)(-35)^k
で、A[n]
=19・19^(n-1)+2・19^(n-1)+2Σ[k=1,n-1]C[n-1]19^(n-1-k)・(-35)^k
=21・19^(n-1)+2Σ[k=1,n-1]C[n-1]19^(n-1-k)・(-35)^k
となり、A[n]が7で割り切れることがわかります。
次は、こんな問題です。
「0.99999….=1 を証明せよ」
以下、解答です。
0.33333….=1/3
3×0.33333….=3×1/3=1
0.99999…..=1
あるいは、
A=0.99999….
10A=9.9999….
10A-A=9.9999….-0.99999…..
9A=9
A=1
(´ヘ`;)ウーム…φ(._.) 勉強しないと…!?
ではでは、また。 m(_ _)m
« 「オー!ファーザー」 伊坂幸太郎著 を読んで | トップページ | 映画「風立ちぬ」 を鑑賞! »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 瀬戸内寂聴さん(1922年5月15日~2021年11月9日、享年99歳)が51歳で得度される前年に出版、40歳から50歳までに書きためられたエッセイ「ひとりでも生きられる」を読んで(2025.03.16)
- 瀬戸内寂聴さん、70歳のときのエッセイ「孤独を生ききる」を読んで(2025.02.01)
- 瀬尾まいこ氏の著書は「あと少し、もう少し」、「図書館の神様」に続く、約6年ぶりの3冊目、2019年の本屋大賞にも選ばれた「そして、バトンは渡された」を、試験後の癒しとして読んでみました~!(2024.12.21)
- 岩波文庫「読書のすすめ」第14集、岩波文庫編集部編。非売品。最近、読書量が減っているので、薄いけど面白そうでしたので、古本屋さんで200円でしたので、買って読んでみました!うん、面白かった!!(笑)(2024.12.01)
- 新型コロナ禍の2020年6月から2021年6月末まで、朝日新聞土曜別刷り「be」に掲載された、小池真理子著「月夜の森の梟」が文庫化されたので、一気に読んでみた~!(2024.02.16)
コメント