「阪急電車」-有川 浩著 を読んで
有川さんは女性作家なのですが、この本に出てくる女性陣は「いいネ!」と思いました。o(*^▽^*)o
~魅力あふれる女性陣~
翔子:社会人5年目 (P25)
ミサ:女子大生 (P74)
権田原 美帆:甲東園の大学(関西学院大学)の一年生 (P108)
悦子:甲東園の高校生 (P172)
ユキ:社会人 (P238)
そして、犬好きの時江おばあちゃんと孫娘の亜美 (P42、51)
彼氏を寝取られた翔子と時江おばあちゃんとの阪急電車の中での会話 (P46)
「昔からいるものよ、そういうちゃっかり女って。災難だったわね。」
「変な人」
と、これは時江に向かっての感想らしい。「普通は、どんな恨みがあっても相手を呪うようなことはするものじゃないって言いますよ。特にあなたくらいの年齢の方なら」と翔子。
「それだけのことをされて相手を呪わずにいられるなんて聖人くらいのものよ。行動力があって後悔しない決意があるなら殴り返したほうがよほどスッキリするわ。」
「呪うには呪うだけの覚悟と贖い(※賠償の古語で、一般には罪を償う、あるいはそれに相当することを行うことを意味する)が要るものよ。あなたは我が身を傷つけてまで呪ったんでしょう。だとすれば、その決意に他人が賢(さか)しげに説教なんかできるものじゃないわ。」と時江。
かっこはいいが人前で怒鳴る彼氏と付き合っているミサと時江おばあちゃんとの阪急電車の中での会話 (P81)
「下らない男ね」
あっさりとそう切り捨てられた彼氏のことだが、ミサはしばらくそうだとは気がつかなかった。
気づいてガツンとショックを受けた。赤の他人(時江)から下らない男だと斬り捨てられるような男と自分はいま付き合っているのだ。
「やめておけば?苦労するわよ」と、さらに時江が言う。
社会人の翔子と女子大生のミサとの会話
「阪急電車」の中で出会い、そこからの会話です。(P219)
「そうそう、そこ。安くてけっこうおいしいんです。」
女子大生の指定はたぶん、懐具合からくるものだろう。お茶くらい奢れるからどこでもよかったが、今は奢りたくない。
彼女とはなんだか年の離れた友達になれそうな気配がしていたからだ。
最初に奢ってしまうと相手が引け目を感じて繋がる縁も繋がらなくなる。そういうものだ。それなら相手の懐具合に合わせた方がいい。
「お姉さんにはちょっと釣りあわへんかもしれんけど・・・」
やっぱり女子大生は微妙な引け目を抱いている。
「そんなことないわよ。社会人でも一人暮らしは苦しいんだから。贅沢はたまにするから価値があるのよ。閉店前のスーパーの値引きとか回転ずしとか大好きよ、私」
ユキと、阪急電車で知り合った彼氏 征志との約束事
デートはお互いの誕生日以外は割り勘というルールをユキが最初に提案した。(P243)
なかなか居ないですよね、ユキのような彼女って・・・
最後に、物語の中で、『桂月』という土佐の地酒がおいしいと紹介されていました・・・ウ~ム、飲んでみたい・・・
また、すでに映画化もされていたんですネ。
ではでは m(_ _)m
「阪急電車」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=69qeTt-_RmA
「阪急電車」イントロ
https://www.youtube.com/watch?v=fYNBKOlq7u0
そして、阪急電車 スピンオフドラマ~征志とユキ~
https://www.youtube.com/watch?v=8Qfbf4_tz_0
映画「阪急電車」公式サイトでした~
« 厚生年金基金の歴史 | トップページ | 2年振りの再会! »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 瀬戸内寂聴さん(1922年5月15日~2021年11月9日、享年99歳)が51歳で得度される前年に出版、40歳から50歳までに書きためられたエッセイ「ひとりでも生きられる」を読んで(2025.03.16)
- 瀬戸内寂聴さん、70歳のときのエッセイ「孤独を生ききる」を読んで(2025.02.01)
- 瀬尾まいこ氏の著書は「あと少し、もう少し」、「図書館の神様」に続く、約6年ぶりの3冊目、2019年の本屋大賞にも選ばれた「そして、バトンは渡された」を、試験後の癒しとして読んでみました~!(2024.12.21)
- 岩波文庫「読書のすすめ」第14集、岩波文庫編集部編。非売品。最近、読書量が減っているので、薄いけど面白そうでしたので、古本屋さんで200円でしたので、買って読んでみました!うん、面白かった!!(笑)(2024.12.01)
- 新型コロナ禍の2020年6月から2021年6月末まで、朝日新聞土曜別刷り「be」に掲載された、小池真理子著「月夜の森の梟」が文庫化されたので、一気に読んでみた~!(2024.02.16)
コメント