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2015年3月 1日 (日)

「PK」(伊坂幸太郎著) を読んで

文庫化されましたので、興味があったので、読んでみました!

 

この本のテーマの一つは

『勇気とは、勇気を持っている人間からしか学ぶことができない』(P21, 72

そして、『勇気は伝染していく』(P85)と。

 

(解説より)

「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する」オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラー(1870-1937の言葉として、作中で紹介されている。もっとも、「臆病は伝染する」は、起源をたどれば、ロバート・ルイス・スティーヴンスン『宝島』(1883年)に出てくる言葉で、「他方、議論は人を勇気づける」と続く。

They say cowardice is infectious; but then argument is, on the other hand, a great emboldener.

本書では、それを踏まえた「勇気も伝染する」という言葉が焦点となっている。

 

もちろんSF小説として、次のこともでてきましたネ。

・タイムトラベル/タイムパラドックス

・パラレルワールド

あまりSF小説を読まないので、詳しくはありません・・・( ̄○ ̄;)!

 

あと「勉強」になったのは、

「第一次世界大戦のはじまりって知ってる?」

「オーストリアの皇太子夫妻が、サラエボで、青年に暗殺されたんだ。」

「オーストリアの皇太子夫妻がやってきたときに、サラエボでは反発する人たちがたくさんいたんだって。オーストリアに併合された不満で。だから、反発グループが事件を起こしたんだけど、実はその日、五人が失敗してるみたいなんだよね」

「五人が?」

「一人目と二人目が銃を取り出せなくて、三人目は皇太子の奥さんが可哀そうになったんだって。四人目は逃げちゃった。五人目は爆弾を投げたけど失敗。で、その失敗を知った六人目はがっかりしちゃって、喫茶店に入ったの」

「喫茶店で落ち込んでいた六人目が、逃げる皇太子を見つけちゃったわけ」

「不思議でしょ。いろんな偶然や流れがあって、それで、皇太子夫妻は殺害されて、世界は戦争に巻き込まれていくの」

「一匹目の子豚が成功してても、戦争は起きていたと思うけど」

「そうなんだけど、ただ個人の力を超えた、大きな力が物事を動かしているような気がしちゃうんだよね」

「運命とか、そういう話かい」

「運命よりももっと、ごちゃごちゃしたものだよ。世の中で起きている、『原因と結果』って本当に不可解でしょ。そのたった一つの殺人事件が、一千万人の死者を出す世界大戦と結びつくんだよ」(P57-59

 

それと、

「ノーベル賞のノーベルの話を知っているかい?」

「ノーベルは、生きている時に、間違って自分の死亡記事が載ったのだけれどね」

「実は、お兄さんが亡くなったのを、記者が誤解して、ノーベルが死んだと記事にしてしまったのだよ。ノーベルは自分の死亡記事が出たことに驚いた。けれど、それ以上に、自分が記事の中で、『死の商人』と称されていることに愕然としたらしい」

「『死の商人』って言われたことに、よほど腹が立ったんだろうね。『ノーベル賞を作ってやるぞ、どうだ!』ってね」

「ノーベルとはそんなにロックンロールが似合う男だったのか。まあ、気持ちは分からないでもないけど」

「元をただせば、新聞記者の誤報なんだ。それがなければ、ノーベル賞は無かったとも言える」(P98

 

また、世の中(いまの日本?)を鋭く射す言葉として、

「資本主義が行き詰ったら、戦争でも起こすほかない」P152

⇒ある意味「財政投融資」の一つとも言えますしね。恐ろしいことです。

 

SF小説を楽しむと言うよりも、伊坂氏がアドラー心理学の勉強もされていて、また、歴史もよく勉強されていることで、得るものが多かったと思います。

 

ありがとうございました!

 

m(_ _)m

↓単行本の表紙、ドミノストーリーをイメージしていると思います。

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↓文庫本の表紙、ヒーローが出てくるのですが、走っているのはヒーロー
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