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2015年5月24日 (日)

生命保険経営より「GPIFの基本ポートフォリオ変更と運用改革」を読んで

今年の生命保険経営5月号になります。

社内回覧されて、ふと目にとまり、読ませていただきました!

平成261031日、GPIFの基本ポートフォリオが変更されています。

ここでは、その事実を分かりやすく説明いただいている内容でした。

ありがとうございました!m(_ _)m

GPIFとは、「年金積立金管理運用独立行政法人(Government Pension Investment Fund)」、直訳すれば、“公的年金投資ファンド”ですネ!

そして、GPIFの運用資産は厚生年金と国民年金の年金資産約130兆円になります!

かんぽ生命の総資産が約87兆円、日本生命の総資産が約57兆円となります。

そして、600兆円あれば、日本の全株式を買い占めることができるわけなので、すごい“投資ファンド”だと思います。

そのGPIF

平成25年までの“基本ポートフォリオ”は、

国内債券67%

国内株式11%

外国債券8%

外国株式9%

短期資産5%

でした。保守的と言えるかもしれません。年金資産なのですから、ハイリスクを避けることは望まれると思います。

この論文の中でも、2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックで大損をしなかったのも、この“基本ポートフォリオ”のおかげであったと思う、と書かれていました。

ところが今は、“アベノミクスの三本の矢”のために、

国内債券35%

国内株式25%

外国債券15%

外国株式25%

に変更となっています。

株の買い占めのためのマネーゲームをしているように思います。

本来、「投資ファンド」とは、投資のプロと再生のプロが一体となった企業再生にかかっています。そして、企業の再生の成否は、ターンアラウンド・マネジャー、企業再生家の手にかかっている、と言われています。

 

残念ながら、資金量にモノを言わせたマネーゲームをしている、としか思えません。

 

失礼いたしました。

m(_ _)m

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勉強・試験関連」カテゴリの記事

コメント

日経平均が20,000円台回復はGPIFの国内株式25%が大きく影響していると思います。
GPIFの国内株式資金が「クジラ買い」している内は今の状況が続くと考えられます。
GPIF資金以外に4頭の「クジラ」がそろそろ暴れ出し様です。
貴方が心配しているように残念ながらマネーゲームも資金が続く限り長期化の様相ですね。

コメント、ありがとうございます!
「5頭のクジラ」、知りませんでした。GPIF以外にもいたんですネ~。ありがとうございました!
1頭目がGPIFとすれば、ほかに「共済年金」、「かんぽ生命保険」、「ゆうちょ銀行」、そして、「日銀」で「5頭のクジラ」。
株式市場で、悠々と泳いでいる。欧州系外資系証券の試算では、この5頭の日本株の買い余力は合計で約30兆円とのこと。
その中でもシロナガスクジラはGPIFと日銀でしょうか。
日本沈没!?
m(_ _)m

こんな記事を見つけました。

「投資」は「投機」とは違うし、無論、「ギャンブル」ではない。その点は誰もが同意するだろう。運にも大きく左右されるギャンブルに対して、投資は個々人の知力やスキルが結果に影響する。投資は投資対象の「価値」に着目するのに対して、投機は投資対象の「価格」のみに着目する。もっと言えば、価格変動それ自体を取引する行為が投機である。

 いちばんの違いは、ギャンブルや投機は、<誰かの負け>が<誰かの勝ち>になるという「ゼロサム・ゲーム」であるのに対して、投資は投資対象の価値が成長・増加することによって<誰かの負け>がなくとも投資家が利益を享受できる「プラスサム・ゲーム」であるという点である。

 余談だが、株式市場にフレンドリーな政策に対して批判的なコメントを目にすることも少なくない。やれ「官製相場」だとか、やれ「バブルにつながる懸念」だとかが言いはやされる。そうした時、筆者がよく口にする言葉が「株が上がって困る人は誰もいない」というものだ。

 空売りをしている投機筋は困るかもしれないが、そもそも投機だから仕方ない。株に投資していない人は値上がり益の恩恵にあずかることはできない。しかし、それで株を持っていないひとたちが別に損するわけではないのである。「株が上がって困る人は誰もいない」というのは株式投資が「プラスサム・ゲーム」であるということを言い換えたものにほかならない。

広木隆
マネックス証券チーフ・ストラテジスト

コメント、ありがとうございます!
難しいですネ・・・(^-^;
「株が上がって困る人は誰もいない」は正しいと思いますが、株は下がることもあるわけですし、そこに資産運用のポートフォリオを逸脱した公的資金を大量に投入するのは「投機」に近しいのでは?と感じております。
正しい投資であれば、投資対象を精査するというわけですので、急激な大量資金の投入は無く、ステップバイステップになるように感じております。
失礼しました~!
m(_ _)m

「クジラ買い」はこんな所にも・・・!!

投資信託の資産残高が5月末、初めて100兆円を超えたもようだ。株高と円安で運用益が増え、少額投資非課税制度(NISA)も追い風になった。超低金利時代に、少しでも利益を得たい個人投資家のお金が流れ込んでいる。

 投信は不特定の投資家から集めたお金をまとめ、運用会社が国内外の株や債券に投資する商品。1万円程度から買える。

 投資信託協会のまとめでは、証券会社や銀行で買える公募投信の残高は4月末で99兆1636億円。11カ月連続で過去最高を更新した。複数の関係者によると、5月も資金が流入し、流入超過は23カ月連続になる見通しだ。
.
朝日新聞社

バブル(マネーゲーム)時代にこんな話がありました。
エプロン姿の主婦が「日経平均」と言う株式を購入したいと証券会社窓口に押し掛けた。
ある生命保険会社の窓口に「一時払い養老保険」に加入したいと風呂敷包みに大金を持って高齢者が殺到した。
テレビのワイドショーは投資話を放映しないと視聴率が上がらず、どこのテレビ局も争って株の話中心でした。
等々ありましたよ。
さて、今回も同じ現象で「クジラ買い」に負けずに日本列島が暴れ出すかな!!

コメントありがとうございます!
m(_ _)m
投資信託、主婦、高齢者の方など“個人投資”は「NISA」の影響もあるように思いますが、個人金融資産、とくに生活費以外の余剰資金であれば、それを“動かす”ことは、よいのかな、と感じています。
「クジラ買い」で、バブル再来か!?
ちょっと調べて、考えてみました!
そこまでの勢い(体力)は、いまの日本には無いように思いました。
“バブル”にしても、ある程度の基礎体力が無いと、夢(幻か?)は描けないように思いました。
理由として、
1.これはイイことだったと思っていますが、以前の“バブル”前には「緊縮財政」を行い、そこで一定の成果を上げたこと。土光さんの牽引力によるものだと思いますが、それが、1986年。その後も緊縮財政のための監視が必要だったのですが、残念ながら1988年に、土光さんは亡くなられました。
ここで財政赤字が減少したことで、国債の引き受けが減少、低金利政策もありましたが、企業の余剰資金が増えたようです。
2.社会保障制度でも、1985年の年金改革で一定の成果を上げて、社会における年金不安、社会保障不安はいまよりも数段に小さかったこと。
3.そこに運悪く? 「国際収支の不均衡是正」、「内需拡大」を推進する動きが巻き起こり、大きく舵を切りかえた。
  プラザ合意、そして「前川リポート」により、企業の資金は、株だけでなく、不動産等も買いあさる結果となり、国も都市開発に力を入れて、勢いは“バブル”に向かってしまった。
そんな気がしています。すいません、合ってないかもしれません。m(_ _)m
今の時代、土光さんも居なければ、年金だけでなく社会保障制度の改革を推進できていない。よって、当時に比べて、「基礎体力」が無いので、クジラが暴れても、限度はあるように感じました。
一方で、財政赤字は垂れ流し、社会保障制度も危機に瀕している状況は、いかがなものかと考え込んでしまいますね。
失礼しました~!
m(_ _)m

「クジラ買い」いずれ崩れ去りますよ。
投資家はボランティアでも慈善事業でもなんでもなく 自分が儲かると思う投資先を見つけ危険を感じれば引き上げます。

現在の日本の状況では外国人投資家の動向を考えれば景気が浮上する事や株価が上がり続けることは考えられないかもしれませんね。
日本の証券市場の売買代金の6~7割が外国人で為替損の恐怖を与える金融緩和なのでこの株高は長続きはしないと思うのが普通かな。

ありがとうございます!m(_ _)m
とても刺激になり、とても勉強になります!
ヽ(´▽`)/
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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