「働かないの!」
もう一度、
「働かないの!」
この衝撃的なフレーズ!
群ようこさんの著書「れんげ荘」の続編「働かないの」でした!
「教育費」、「住宅ローン」・・・・どうしても働く必要がある自分にとっては衝撃的でした!
でも、読んでいて、なんとなく癒されましたネ!
主人公は自分と同じ世代の「キョウコさん」。
大手の広告代理店に勤めていたが、
「会社の仕事という立ち乗りの絶叫マシーンに乗ってしまったら、想像を超える速さで走りだし、最初は振り落とされまいと踏ん張っていたのが、そのうち脱力したままマシーンの動きに身を任せ、そしてその脱力した自分の体重さえ、もてあますようになって、降りるのを決意したのだ。世の中から離れて安アパートでひっそりと暮らしてみたい」
会社の中を冷静に見ても、
「有名企業でそれなりの地位を得、人気の高層マンションを購入して、頭のてっぺんからつま先まで、若い女性の憧れのような姿の女性も、仕事の会話をしているときは気を張っているように見えるが、ふとした瞬間に、疲れや寂しさが垣間見えて、みなそれぞれ、それなりに問題を抱えているのだ。」
そして、
月10万円で三十数年間、暮らせるだけの貯金を持って、キョウコの意志は決まった。
月3万円の家賃の「れんげ荘」で一人暮らしを始める。
キョウコは、本を読むのは好きなのだが、小難しいことを考えはじめると、子どもの頃から頭が痛くなる質だった。それが、今に至っても続いている。
・・・・・自分もそうだナ~、仕事で難しい状況に陥ると頭痛がしてくる・・・・・
「自分にとって心地よいバランスを探し、ぞんぶんに試行錯誤していこうと思う。」
とても癒される本でした。
2冊とも一気読みできる面白本と思います。
ありがとうございました!
m(_ _)m
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