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2016年1月23日 (土)

「三屋清左衛門残日録」(藤沢周平著)を読んで

最近、少し「時代小説」を読んでみています。

個人的嗜好は“ノンフィクション”なので、時代小説は間違いなくフィクションが多いと思っているので、読む機会は少ないのですが、時代小説作家の考え方に興味を持ち、読んでみました!

 

とてもよかったです!

 

「三屋清左衛門残日録」

いまの言葉でいえば、「三屋清左衛門、定年後の日記」でしょうか。

隠居生活の徒然に、「残日録」と題していますが、

これは「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ」という意味で名付けたもの!隠居生活も日々忙しいということのようです。(文庫16頁)

 

今でいう“定年”を迎えて、隠居生活に入ったのが、なんと52歳!(文庫13頁)

その後、およそ23年間の物語!

今の寿命でいえば、いくつ位なのでしょうネ!

 

定年(隠居)になってもいろいろな事件が起こり、一つ一つを解決していく、という一話完結型の物語で読みやすくなっています。

 

目次は以下の通りで、15編から成っています。

1 醜女

2 高札場

3 零落

4 白い顔

5 梅雨曇り

6 川の音

7 平八の汗

8 梅咲くころ

9 ならず者

10 草いきれ

11 霧の夜

12

13 立会い人

14 闇の談合

15 早春の光

 

この物語でのお気に入りは、(文庫436頁)

衰えて死がおとずれるそのときは、おのれをそれまで生かしめたすべてのものに「感謝」をささげ生を終わればよい。しかし、いよいよ死ぬるそのときまでは、人間はあたえられた命をいとおしみ、力を尽くして生き抜かねばならぬ、そのことを教えてもらったと清左衛門は思っていた。

まさに、

"Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever."

ガンジーの「明日死ぬかのように生きろ、永劫永らえるかのように学べ」ですネ!

そして、まだまだ52歳の清左衛門、艶っぽい場面もありました!(文庫346頁)

吹雪の中で生き倒れとなりそうな時に、ようやくたどり着いたのが、行きつけの店「桶井」のおかみ“みさ”の処という場面。

“夜中に一度清左衛門は眼がさめた。つめたい風が顔の上を吹き過ぎたと思うと、襖がしまるかすかな音がして、やがて床の中にあたたかくて重いものが入り込んできた。あたたかくて重いものは、やわらかく清左衛門にからみつき、そのままひっそりと寄り添っている。とてもいい匂いがした。

と清左衛門は思い、また眠りに落ちた。(後略)“

 

なんとなく、とくに中高年に力を沸かしてくれる物語でした!

 

ありがとうございました!

 

m(_ _)m

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