「その時までサヨナラ」 山田悠介著 を読んで
初めて山田悠介氏の本を読んでみました!
ホラーミステリー作家でもありますが、「その時までサヨナラ」は、ホラーではなく恋愛ミステリー小説でした。
本の名前がよかったですネ!それと「内容紹介」でも興味が湧いて手にとりました!
「内容紹介」より、
別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。
仕事のことしか頭にない悟(さとし)は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。
ところが、亡き妻の親友と言う謎の女の登場で、自体は思いもかけない展開を見せ始めた。
果たして彼女は何者なのか!?
そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは!?
ホラーの鬼才が切り開く愛と絆の感動ミステリー!!
よかったです!
登場人物の会話形式だからなのか、とても読みやすく、休日読書で読み終えました!
ただ、出来すぎたストーリーのようにも思いましたヨ・・・
森悟(もりさとし)と森亜紀は別居中の夫婦。
悟は仕事人間で子どもが突然高熱を出した時にも仕事優先の夫。そのくせ川田紀子という不倫相手がいる。
亜紀は仕事に全く理解が無く帰宅する夫に文句ばかり言う妻。
その亜紀が、何故か仲直りをできるようにと、指輪お祓いで有名な「浄命寺」に出かける。
・・・実際にあるのか調べましたが、架空のものでした。
冷静に考えるとその通りですよネ!
離婚した後に結婚指輪や婚約指輪を供養するためのお祓いはお守りと同様にあるようですが、実際に離婚までしようとしている夫婦が、仲直りができる“指輪お祓い”を考えるだろうか?
亜紀は「浄命寺」に行く途中で電車事故に遭い亡くなってしまうが、「浄命寺」の霊能者神崎一恵に乗り移ることで、悟のもとに戻り、そこから仲直りの物語が始まる・・・
ちょっと出来すぎたストーリー感が否めず・・・
なんとなくですが、映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を思い起こしましたヨ。
こちらの映画は、はじめから愛し合う二人、サムとモリーでしたが、サムが事故で亡くなり“ゴースト”になって戻ってくる物語でした。
物語の最後では、サムはいつまでも“ゴースト”のままではいられない、亜紀も神崎のからだを借りて乗り移ったままではいられないと・・・
出来すぎた感は否めませんが、イイと思います!
ありがとうございました!
m(_ _)m
« 「49歳未経験すっとこ介護はじめました!」 八万介助著 を読んで | トップページ | 「早春」(藤沢周平著)を読んで »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 瀬戸内寂聴さん(1922年5月15日~2021年11月9日、享年99歳)が51歳で得度される前年に出版、40歳から50歳までに書きためられたエッセイ「ひとりでも生きられる」を読んで(2025.03.16)
- 瀬戸内寂聴さん、70歳のときのエッセイ「孤独を生ききる」を読んで(2025.02.01)
- 瀬尾まいこ氏の著書は「あと少し、もう少し」、「図書館の神様」に続く、約6年ぶりの3冊目、2019年の本屋大賞にも選ばれた「そして、バトンは渡された」を、試験後の癒しとして読んでみました~!(2024.12.21)
- 岩波文庫「読書のすすめ」第14集、岩波文庫編集部編。非売品。最近、読書量が減っているので、薄いけど面白そうでしたので、古本屋さんで200円でしたので、買って読んでみました!うん、面白かった!!(笑)(2024.12.01)
- 新型コロナ禍の2020年6月から2021年6月末まで、朝日新聞土曜別刷り「be」に掲載された、小池真理子著「月夜の森の梟」が文庫化されたので、一気に読んでみた~!(2024.02.16)
« 「49歳未経験すっとこ介護はじめました!」 八万介助著 を読んで | トップページ | 「早春」(藤沢周平著)を読んで »
コメント