« 「マグマ」  真山 仁著 を読んで その2 | トップページ | 映画「家族はつらいよ」を観てきました! »

2016年3月21日 (月)

「マグマ」  真山 仁著 を読んで その3

少しですが調べてみた範囲で「検証」を試みたい!

 

日本は世界第三位の地熱資源国で、原発約23基分にあたる資源量が眠っているといわれている。

日本は火山国。火山の数では米国(160)、インドネシア(146)、日本(119)の順で世界第3位でもあり、地熱の資源量も第3位。ところが、地熱発電量では世界8位に沈んでいる。

 

インドネシアやフィリピン、アイスランドなどがどんどん地熱発電所を増やしてきたのとは対照的。

 

【地熱資源量】(単位:万KW

1 アメリカ、3,000

2 インドネシア、2,779

3 日本、2,347 原発一基で約100KWなので、約23基分となる

4 フィリピン、600

5 メキシコ、600

6 アイスランド、580

7 ニュージーランド、365

8 イタリア、327

 

【地熱発電設備容量】(単位:万KW、設備容量÷地熱資源量)

1 アメリカ、309.910.3%

2 フィリピン、190.431.7%

3 インドネシア、119.74.3%

4 メキシコ、95.816.0%

5 イタリア、84.325.8%

6 ニュージーランド、62.817.2%

7 アイスランド、57.510.0%

8 日本、53.62.2%

 

設備容量÷地熱資源量の上位7カ国平均は、16.47%

そこで、日本の地熱資源量2,347×16.47%387KW(原発約4基分の代替量)の設備はあってもいい、と考えることが可能。

日本の年間消費電力量は1,000,000,000,000KW(約1KW

なんかスゴイ量・・・(゚ー゚;

少し客観的に観ると、世界第三位の電力使用量で、GDPの順位と同じ。一人当たりの使用量で観ると世界第22位となる。一人当たりで観ると緯度の高い国が上位を占める。暖房費ですネ!

原子力発電1基で約100KWH1,000,000KWH

ここで、KWKWHの違い

100KWの電力を1時間(発電=使う)と100KWH

次に現在の設備利用率(稼働率)が約65%

よって、

1,000,000KWH×24時間×365×65%5,694,000,000KWH

1,000,000,000,000÷5,694,000,000=約175基分

 

日本には現在54基程あるそうです。

(※ただし、古いものもあるため平均出力は約90KWH)

 

 

「地熱発電」の場合は、地球の中にある天然のコンロ(=マグマ)を使う。地下にはマグマによって高温になった地下水が溜まっている。そこに、深い井戸を掘ってパイプを通してやると、地下から熱水が噴き上がって、地表に出た時には蒸気になる。地熱発電は、その水蒸気でタービンを回して電気を起こす。

 

物語の中に登場する「高温岩体発電」は、地熱発電の発電方式のひとつ

高温岩体発電は、13km地下にある高温の岩体に地上から水を投入して、人工的に蒸気や熱水を発生させることでタービンを回す発電方式である。

温泉は源泉である地熱貯留層に溜まった蒸気や熱水を利用するので、これを利用しない高温岩体発電は温泉泉源とは競合しないことになる。

また、高温岩体発電は、より地中深い高温岩体を利用するもので、ドイツなど地熱発電に適さない非火山国・地域で開発が進んでいる。

例えると、マグマが火で、岩盤がフライパンのようなイメージだ。その熱いフライパンに水を入れると蒸気があがって、タービンを回すことができる。

化石燃料を一切使わないからCO2の排出もほぼゼロ。

天候にも左右されず24時間365日安定供給できる。

 

地熱発電の長所

まず安定していること。ほかの自然エネルギーが昼夜や季節で大きく変動するのに対し、地熱は変動がほとんどない。設備利用率も高い。2009年の実績だと地熱は72%で、原子力発電所よりも高い位である。季節変動や日内変動が避けられない風力では約20%、太陽光では約12%の設備利用率になる。そして、二酸化炭素排出量が極めて少ない。発電機作成段階も含めたトータルの排出量(ライフサイクルCO2排出量)は、中小水力発電についで地熱が少ない(電力中央研究所調べ)。つまり、二酸化炭素を出さないという点では原子力より上なのだ。

 

 

また、日本地熱協会によると、

地熱発電は、初期投資額が大きいので15年間はコスト高であるが、大半の減価償却が終わる16年目からはコストが大きく下がるので、40年間で比較すると安価な電源になる、とあった。

そもそも、原発は発電するだけなら大型地熱発電より簡単だったかもしれないが、放射性廃棄物は地層処分をせざるをえず、結局、地下奥深くを調査しないわけにはいかない。「地下は開発リスクが高いから、手をつけられない」などとは、どっちにしろ言っていられないのだ。

安定に発電でき、二酸化炭素もほとんど出さない。しかも投入エネルギーに対する電力生産量は石炭や石油を上回る。こういうそっくりな特徴を持つ地熱発電と原子力発電。二つの発電方式のうち、一方だけを日本政府は厚遇した。原発だけに至れり尽くせりの制度を作った。つまり、政府は原発を選んで地熱を捨てたのである。だから、インドネシアを始めとする世界各国で地熱発電所が次々と開発される中で、日本だけが「眠りに入ってしまった」のである。

 

 

次に、

日本が世界第3位の地熱資源量を誇りながら地熱発電の開発が進まない阻害要因について、「国立国会図書館」の報告では、自然公園法と温泉法の問題を指摘している。まず、自然公園法。日本の地熱資源賦存量の約8割は自然公園内に存在しており、1957年に制定された自然公園法は自然公園内の地熱発電の建設を大きく規制している。特に1972年に当時の環境庁自然保護局と通商産業省公益事業局の間で取り交わされた覚書では地熱発電の開発地点を6地点(大沼、松川、鬼首、八丁原、大岳、葛根田)に制限することが決まり、その後6地点以外の国立・国定公園内での地熱開発の道は閉ざされることになる。

東日本大震災後の2012年、ようやく環境省は「国立・国定公園内における地熱開発の取扱いについて」という通知を出し、自然公園の中で第2種及び第3種特別地域については、一定の条件のもとで傾斜掘削による地熱開発が個別に認められる可能性を示した。

 

以上を勘案すると、

 

世界で日本の電力使用量第三位として、

設備容量÷地熱資源量も第三位を目指す。

20%を目指すと、約500KWHの原発5基分の代替を目指してもよいのではないだろうか?

 

ありがとうございました!

 

m(_ _)m

Blog_import_508c01ef99934

« 「マグマ」  真山 仁著 を読んで その2 | トップページ | 映画「家族はつらいよ」を観てきました! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1331845/64569524

この記事へのトラックバック一覧です: 「マグマ」  真山 仁著 を読んで その3:

« 「マグマ」  真山 仁著 を読んで その2 | トップページ | 映画「家族はつらいよ」を観てきました! »

フォト
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

ウェブページ

ライフネット生命

無料ブログはココログ

Twitter

  • twitter