「坂口試案」・・・知りませんでした
「平成16年年金制度改正」が改正されるまで、その内容は「坂口試案」と呼ばれていたこと、知りませんでした。(゚ー゚;
元厚生労働大臣 坂口力氏より命名されたとのこと、すいません! 知りませんでした。
ググってみると、いろいろとありました。
当時(2003年(平成15年)9月の毎日新聞の記事の内容が残っておりました。
坂口氏の見た目と異なり?(すいません)、“イイね!”と思いましたヨ!
ただし、2016年、国民の社会保障負担率見込みは17.8%とのこと。
当時、坂口氏が平成16年年金改正を実現すれば、2025年で16~18%としていた数値を既に上回る見込みの状況は“厳しいナ”と痛感いたします。
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坂口力厚生労働相が5日、将来の年金給付水準を「現役時代の平均所得の50%台半ば」とする切り札として、年金積立金(現行147兆円)を取り崩して給付に充てる「坂口試案」を公表した。厚労省が10月上旬にも示す年金改革案の柱で、年金削減を主張する財務省の機先を制した形だ。しかし、試案は、基礎年金の国庫負担を2分の1に引き上げることが大前提。引き上げに難色を示す財務省が首を横に振れば、「50%台半ば」も絵に描いたモチに終わりかねない。
「積立金は次の世代への贈り物。人口構成が変わる世代のために使うことに大きな反対はないと思う」。坂口氏は5日の会見で、将来不安に備え積立金保持を当 然視してきた厚労省の方針転換について、こう言ってのけた。「50%台半ば」に執念を燃やす坂口氏に、同省内には積立金維持へのあきらめムードが漂う。
坂口氏が省内の慎重論を抑え、積立金取り崩しに踏み込んだのは、「水準が5割を切れば年金とは呼べない」との信念からだ。積立金を維持する従来の厚労省案 なら、出生率(02年1.32)が1.10に低下すると、現在の年金水準(59%)は将来47%台に落ち込む。それが坂口試案なら、51.2%を維持できる。
ただそれも、基礎年金の国庫負担割合が数年内に2分の1へ引き上げられることが前提だ。現行の3分の1のままなら、年金水準は43.7%に落ち込んでしまう。
「医療、介護保険のムダを省くなどで34%を2%圧縮し、少なくとも32%に収めたい」。坂口氏は5日の会見で、試案として2025年の社会保障負担を年収の32%(労使折半、現行約23%)に抑える意向を表明した。「年金が中心だが、一つの財布から(社会保障費)全体にどれだけ出さねばならないかという話だ」と述べ、上限の「32%」も試案の一部であることを明言した。
全体の上限を3割程度とすることを試案に盛り込むことにこだわっていた。
上限設定の前提として「賃金上昇率1%、少子化が改善すれば 「年金20%▽医療10.3%▽介護2.1%▽雇用1.6%▽計34%」より、最大32%へ圧縮
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『坂口氏語録』より
政治家は、個人を犠牲にする覚悟があって初めてできる職業です。好きでやっている人がいるとすれば、それは政治屋です。
誰しも自分に犠牲を強いることは楽しいことではありません。政治家とは、自分を抑えて、みんなのために生きなければならない職業の一つなのです。
そして私は政治家である前に一人の人間であり、医師であることも忘れてはいません。これまで、そう信じてやってきました。これからもまた、頑迷にそう信じて「タケノコ医者」の私は政治に携わってゆくつもりです。
※「タケノコ医者」とは、落語からきているようで、「藪医者」にも至らない医者のこと。自分に対してへりくだって言うことは“謙虚”な言い方と思います。あるいは、医者では今一だが、政治家としてはしっかりやるという意志なのかもしれませんネ!
山口新一郎氏、土光敏夫氏と同じく、懸命な取り組む、その行動はかっこいいですネ!
見習いたいです!!
ありがとうございました~!
m(_ _)m
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