« 「ポーツマスの旗」(吉村昭著)を読んで その3 | トップページ | 吉祥寺 「天下寿司」へ!!   »

2016年7月 3日 (日)

「独立記念日」(原田マハ著)を読んで

原田マハさんの著書は「キネマの神様」に続いて2冊目!

 

迷いや悩みを抱えた幅広い年代の女性たちの人生のターニングポイントを切り取った24の短編集!

 

ここで、原田マハさんが“女性”であることを認識しましたヨ!

 

原田マハさん自身も山あり谷ありの人生を結構楽しみながら生きておられるように見えましたヨ!

1962年生まれ、

1985年、関西学院大学卒業。卒論は「谷崎潤一郎:痴人の愛」。就職先がみつからなかったので、そのまま西宮に居残り、バイトをしながら専門学校を卒業

 

1986年、広告プロダクション二か所で勤務するも、あまりの激務に音を上げ、退職。

もともと好きだった現代アートの世界に目覚め、独学で現代アートを学ぶ。

 

1988年、原宿でたまたま通りすがりにオープンの準備をしていた「マリムラ美術館」(現在は閉館)に行き当たり、飛びこみで「雇ってください」と訴える。その度胸を買われて、まんまと就職。美術展の展示、コレクションの管理、広報、受付と幅広い活動をし、美術館の実務を経験。

 

1990年、結婚。マリムラ美術館を退職し、知人から誘われていた民間のアートマネジメント学校のディレクターとなる。が、肩書に憧れて引き受けたものの、ボランティア活動に近く給与もない。現状打破をもくろみ、その学校にたまたま視察にきた伊藤忠商事新規事業室の人物を頼って、ほぼ飛び込みで「企業とアートの新しい関係」についてプレゼンさせてもらう。またもや度胸を買われて、めでたく伊藤忠商事に中途入社が決まる。

 

1991年、伊藤忠商事株式会社新規事業開発室で仕事を始める。全国の地方自治体や企業の「アート、文化に関するコンサルティング」が主な業務。新しく美術館を開設する際のコンサルティングや、コレクションの売買、展覧会のプロデュースなどを手掛ける。営業で、全国の都道府県を飛び回る。世界中のコレクターやギャラリスト、美術館との交渉も、語学力はなくとも度胸だけでなんとか奇跡的にやり抜く。

 

1993年、当時顧客の一人だった森ビルの森稔社長より「六本木に巨大な都市開発をするのだが、そこに美術館を造ろうと思う。相談にのってくれますか?」と頼まれ、チーフコンサルタントとして「森美術館」の構想策定に乗り出す。

 

1994年、「美術コンサルタントもいいけれど、いつかキュレーターになりたい…」と思い始め、早稲田大学第二文学部の美術史科を学士受験(三年から編入可能)。当時、新宿区西早稲田に住んでいたため、早稲田の二文(夜間と土曜日のみ授業)ならば会社勤めしながら通えると判断した。昼夜を分かたず猛勉強し(人生最高の勉強量!)40倍の倍率をくぐり抜け、合格。専攻は20世紀美術、卒論は「ル・コルビュジエの絵画論」。学芸員の資格を取得。

 

1995年、森社長のお誘いを受け、伊藤忠商事を退職、森ビル株式会社に入社。本格始動した森美術館の設立準備室に所属。以後、世界中の美術館を森社長夫妻と視察。またもや度胸だけで世界中のアートセレブと会いまくる。以後、六本木ヒルズのブランディングや、美術館設立にまつわるほぼすべての業務に関わる。

 

1996年、早稲田大学卒業。

 

2002年、「人生でほんとうにやりたいことは何か?」と考える。おりしも40歳になる年だったので、「女の人生は40代がプライム。いちばんやりたいことを40代でなしとげる」と考え、またもや度胸で退職。実はなんの展望もなかったが、直観だけで独立。

 

2004年、アート、都市コンサルタントの仕事をしながら、取材で沖縄の女性社長をインタビューすることになり、沖縄へ出向く。なんとなく文章を書きなれてきて、「ひょっとしてそろそろ小説書いてもいいかもな…」と漠然と考えていた時期だった。那覇で取材をしたのち、ぶらぶらとやんばるへ行き、そこで泊まった民宿のおかみさんから「伊是名という島がいいところらしいよ」と聞き、行ってみることにする。このときには、人生を変える運命がその島に待ち受けているとは思いもよらず。

伊是名島に渡り、浜辺で遊ぶ男性とラブラドール犬に出会う。もちまえの好奇心から、「何て名前のワンちゃんですか」と聞いたところが、「カフーっていうんです」と。「どう言う意味ですか?」「沖縄の言葉で、『幸せ』という意味です」・・・・・・

その瞬間、何かが、どーんと下りてきた。沖縄の離島の浜辺で、幸せという名の犬に出会ってしまった・・・・・。

帰りのレンタカーの中で、すっかり小説のプロットができあがっていた。

もし、あの犬の名前が「シーサー」だったら、小説を書くことはなかっただろう。飼い主の名嘉民雄さんの名付けセンスに感謝。

 

2005年、「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞受賞し、その後に小説家デビュー!

 

わが人生のキーワードは「度胸と直感」だとわかった。

 

↓より詳しくはコチラ!

http://haradamaha.com/profile/

 

事実は小説よりも奇なり!

原田マハさんのデビューまでの人生は「独立記念日」の物語よりも奇なり!かもしれません。

 

ありがとうございました~!

m(_ _)m

51lyc2xfp4l

« 「ポーツマスの旗」(吉村昭著)を読んで その3 | トップページ | 吉祥寺 「天下寿司」へ!!   »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「独立記念日」(原田マハ著)を読んで:

« 「ポーツマスの旗」(吉村昭著)を読んで その3 | トップページ | 吉祥寺 「天下寿司」へ!!   »

フォト

最近の記事

2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のコメント

最近のトラックバック

ウェブページ

無料ブログはココログ

Twitter

  • twitter

このブログ内で検索