『細川ガラシャ夫人』(三浦綾子著)を読んで その2
現在、遠藤周作氏著書の「沈黙」が映画化、公開されています。
遠藤周作氏もクリスチャンであり、三浦綾子氏もクリスチャンでした。
「沈黙」は、徳川幕府時代、島原の乱(1637~1638年)後のキリスト教禁教令下の話となります。
「細川ガラシャ夫人」は、その約40年前(細川ガラシャは1600年逝去)の秀吉によるキリスト教禁教下となります。
秀吉の場合は、家康とは異なり、キリスト教にこだわると言うよりも、自分の利益になると思えば許し、そうでないと思えば弾圧を実施していたようです。
「高山右近」、「黒田官兵衛」はキリシタン大名でしたが、秀吉にとってはとても優秀な部下であったため、大丈夫だったようです。
その後、秀吉は1598年に逝去、黒田官兵衛は関ヶ原の戦い(1600年)で徳川家康に付き活躍するも1604年に逝去(享年57歳)。高山右近はその後も生きましたが、1612年の家康による禁教令により、日本国外マニラに追放となっています。
そして「沈黙」の時代へと続いていきます。
徳川幕府は今のトランプ政権と似ていて「鎖国」をしたくらいですから、非常に排他的であったのだと思います。
日本ファースト!?と言うのでしょうか。とてもイイことだとは思えませんネ!
フェアフィールドであるべきですよネ!
あと、キリスト教に関して、織田信長も豊臣秀吉と似たところがあります。
信長は「延暦寺焼打ち」をしたほど“仏教”への嫌悪があったことから、キリスト教は認めていました。その一方で、「高山右近」を降伏、そして自分の部下とするために「開城をしなければ、キリスト教を弾圧する」と脅迫をしていたそうです。
「沈黙」は、キリシタンが迫害、弾圧、拷問をされても、神は“沈黙”をしたままと。
さて、その真理は・・・
「映画」はちょっと見れないようなシーンがあるかもしれないので、「本」を読んでみようかナ~。
ありがとうございました!
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