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2017年5月14日 (日)

「土光敏夫 質素の哲学」(宮野澄著)を読んで 

ブックオフで見つけました!

 

土光さんが「スゴイな!」と思うのは、

19888月、91歳で亡くなられますが、19866月まで、臨時行政改革推進審議会会長を務められていたこと。その一方で、母親が創立した橘学苑の校長先生でもあったこと。

 

その土光さんについて、宮野氏が1983年から1年間、日本青年会議所の機関誌に掲載した内容の「本」ということです。

この頃は、ちょうど土光さんが「臨時行政調査会(第2次臨調)」をまとめられていたときですネ!

 

土光さん本人が書かれたわけではありませんが、ご存命のときに書かれた「本」ですので、まったく違うことが書かれているわけではないと思います。

 

2次臨調を引き受けたことについても、書かれていました。

85歳という高齢にもかかわらず、臨時行政調査会会長を引き受けたのも、国を愛する心から発したのである。

「行革は、一種の世直しである。国民の意識を変える、長い長い国民運動でもある。そんな仕事に、85歳の私が、なぜ取り組まねばならないのか、ほんとうはおかしいのだが、日本の将来について無関心でおれない以上、引き受けざるを得なかった」

 

“お気に入り”を記録しておきます!

 

土光敏夫の「経営の行動指針」

・幹部は偉い人ではなく、つらい人だと知れ!

・できない、むり、むずかしい、という先入主を払いのけよ! 問題への態度がすべてを決する!

・合理化は「改善」よりもまず「除去」することから始めよ!

・社内の人間の顔をたてるよりも、社外の顔をつぶさぬことを考えよ!

これらは、自戒を込めて、管理職以上に向けられたものと考えてよい。

 

「年老いても頭の働きを鈍らせないためには、早朝の読書がよい」

「ゴルフなんかに行ったら、一日で何万円もふっとんでしまう。第一、ゴルフをやるのは、能率が悪い。奥さんなんかが言ってるヨ。ふだんは朝寝している主人が、日曜と言うと早く起きて、眠いともいわずにゴルフに出掛けますってネ。まあ、それにくらべれば、本を読んでるのは、奥さんに迷惑をかけないし、安くすむ。たとえば、千円の本を買うだろう、その千円分を一日で読もうと思ったら大変だよ」

 

組織をダメにする二つの言葉

「自分は聞いていない」

「だれかがやってくれるだろう」

 

会議の資料について

「必要以上の正確さは、時間と経費のロス」

 

母親が創立した橘学苑の創立精神

「正しきものは強くあれ」

「心すなおに真実を求めよう」

「生命の貴さを自覚し、あすの社会をつくるよろこびを人々とともにしよう」

「個人の生活は質素に、社会は豊かに」

 

土光さんの言葉

・なすべきことが多いということは、希望が大きいということだ!

・考えるより当たれ。体当たりすれば新しいアイデアが生まれる!

・問題を提起せよ。憎まれ役になれ

・同じ議論を繰り返すな

・問題的な関係者は会社によぶな。ただし総論は伝えよ

・廊下の行きずりでも、書類一枚分の連絡はできる

・忙しくしているときは、ミスは少ないものだ!

・決めたことは実行せよ!

・人間関係は、「尊厳」よりも「信頼」が大事だ!

・チームワークは、和気あいあいということではない。白熱した議論とその実行を指す!

・学校での優等生は、とかく実践力がない

・絶えず問題(疑問)をみつけて、これを片っ端からつぶしていけ!

・問題に馴れるな。馴れると疑問が起こらぬ。疑問なきところに進歩はない

・先入観を捨てて白紙で聞けば、問題点(疑問)がすぐに発見できる

・ちょっとでも可能性があったら食いつけ、食いついたら放すな

・前人の作った基礎は活用せよ。ただし、前人と同じ穴を掘ってはならぬ!

・会議は多数決の場ではない、何がベストで、何がベターかを発見する場である!

・常識と言うが、常識ぐらい非常識なものはない

・組織内では、謙譲の美徳はその組織を毒する

・失敗のいいわけよりも、原因の探求が先決だ!

・身につけていない知識は、会社を毒する!

 

土光さんがしきりに口にした言葉の中に「自主」と「自助」がある

その「自主」にかかわることになるが、高齢化のことに及んだとき、

「この間も郷里の岡山に行って、ある病院をみせてもらったが、そこにはたいした病気でもない老人が多くいた。きみたち、年寄りだなんて思わずに、もっと働くことを考えなさい。そうしないとかえって病気が悪くなるよ、ってハッバをかけてきたよ。」

 

城山三郎さんは、土光敏夫を評して、

「米俵を担いで育ち、紳士の会社に入って、「役員は社員の十倍働け」と。政治音痴と言われながら、国の赤字を憂えて怒号。野性的で骨太な歩みを追うな中にいまもその声が」と書いている

 

この本を読んで、土光さんの新たな一面も知りました。

☆原子力発電には反対をされていないこと

その理由は「核融合の問題についても、日本にはエネルギー資源が乏しいのだから、もっと推進しなければ」とありました。

☆今話題の憲法第9条について、今でいう「改憲派」であること

その理由は、当時の米ソ間の緊張を踏まえて、侵略のための軍備ではなく、外国の攻撃から守るための軍備が必要、とありました。

で、土光さんは戦争には行かれていません。そこで、戦争に行った人とは考え方が異なるのかな、と感じました。

 

この点は自分と意見が合わないところとなりますが、スゴイひとだ! という気持ちに変わりはありません。

 

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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