「西の魔女が死んだ」 梨木 香歩著 を読んで
第一印象は、中学生の読書感想文の課題図書になりそうな本だな~と思いましたヨ!
中学一年生のまい(将来の東の魔女)は、いじめを受けて登校拒否になる。
そこで、祖母(西の魔女)に預けられて、そこで成長する物語。
持論として「いじめ」はいじめる側が100%よくないと考えている。
この物語では、まいは自分もよくなかったと言う。それは、グループに所属して群れで生きる楽を選ばずに、どこのグループにも属さないと自分で決めたにも関わらず、一匹狼で突っ張る強さまではなかったことだと。
しかし、それがいじめる側がいじめをしてよい理由には決してならないと思う。
そこで登校拒否となった中学生まいが、おばあちゃんとしばらく一緒に暮らしていく中で、おばあちゃんとの体験と教えの中で日々成長する物語。
印象に残ったところは、
「おばあちゃんは、人には魂ってものがあると思っています。人はからだと魂が合わさってできています。魂がどこからやって来たのか、おばあちゃんにもよく分かりません。ただ、からだは生まれてから死ぬまでのお付き合いですけれど、魂のほうはもっと長い旅を続けなければなりません。死ぬとは、ずっとからだに縛られていた魂が、からだから離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になって嬉しいんじゃあないかしら。」
「魂はからだを持つことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか、魂は成長できないんですよ。ですから、この世に生を受けるっていうのは魂にとって願ってもないビッグチャンスというわけです。成長の機会が与えられるわけですから。」
そして、物語の最後、西の魔女のおばあちゃんが亡くなるのですが、東の魔女になるまいが、亡くなった後のおばあちゃんの家の台所の窓に見つける、
「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョへ オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」と。
本書にはもう一編「渡りの一生」という短編が収められている。
物語の内容は略すが、おそらく「西の魔女が死んだ」と登場人物が被るため続編になると思う。
転校先の中学校に行けるようになった“まい”と転校先で親しくなった“ショウコ”との物語。
ここではショウコが主人公となるようだ。
ここでもいい言葉があった。
「とてもシンプルよ。好きなこと、やりたいことを仕事にする!」
「やりたいことは全部トライする主義なの!」
ありがとうございました!
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