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2019年11月23日 (土)

生命保険の商品開発では、その生命保険の収支が全契約終了するまで確定しない不確実性があることから、収益・リスク管理の一環として「PDCAサイクル」を適切に回していくことが重要とあるが「OODAループ」でなくてイイの!?

最初にグーグル先生で「PDCAサイクル」と「OODAループ」について調べてみた!

 

PDCAサイクルとは「Plan(計画)」「Do(行動)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取った、業務改善の手法のこと。

 

例えば、ある企業にAという売れ筋商品があり、そこで「Aの販売数を前年比10%アップさせる」という目標を立てた。

それを実現するために、いつまでになにをしなきゃいけないのかを計画します。これがはじめの「計画(Plan)」。

次に、立てた計画にもとづいてPRなどを実行(Do)し、計画通りに売れているか評価(Check)する。目標との乖離があれば、改善(Action)する施策を考える。

 

PDCAは、1950年代に日本で生まれた品質管理の手法。当時の日本の製造分野では、大量生産と品質向上の実現が急務の課題であった。

その解決のために開発されたPDCAという手法は、統計的なデータを活用してブレをなくし、製品の生産量と品質を向上させることに焦点を当てた方法になる。

そこで、PDCAは、環境がほとんど固定されている状態で、より高品質な製品を作るようなところで強みを発揮できる。

 

OODA(ウーダ)ループ」

これは1950年〜1953年に起きた朝鮮戦争のときに、先の読めない状況でも作戦を成功へ導くため、アメリカの空軍大佐が開発したもの。

今では、シリコンバレーの名だたる企業の戦略の基本として定着している。

 

状況を「みる」(Observe)と、何をすべきかが「わかる」(Orient)。そしてどんな行動を取るかを「決め」て(Decide)、実際に「動く」(Act)。

OODAループは、PDCAサイクルより直観的な対応をする手法。

 

例えば、お母さんが夕飯を準備するシチュエーションで比較してみると。

2人のお母さんは、どちらも「家族においしいご飯を食べてほしい」と思っていたとする。

PDCA的に動くお母さんは、まずはじめに1週間の献立と必要な食材を洗い出して、計画通りのメニューを家族にふるまいます。

そして週末に家族の意見を踏まえて来週の献立を立てて…という流れで行動するでしょう。

 

OODAループ的に動くお母さんは、まず家族を「みる」ことから始めます。すると勉強を頑張っていて、息子が疲れていることが「わかる」。

じゃあ疲れが取れるような料理を作ろうと「決め」て、疲労回復に効く、しょうが焼きを振る舞います。

そのときの会話や息子の表情などをふまえて、「肉料理は食べ飽きてそうだ」とわかって、次の日は魚料理を作る…みたいな感じですかね。

 

両者の大きな違いはふたつ。ひとつは始め方。PDCAサイクルはまず計画を立ててから行動するが、OODAループは状況を見てとりあえずやってみるところから始まる。

そのためOODAループは、計画を正確にしようとする作業のムダが発生しません。

 

また、進め方も違っていて、PDCAサイクルはPDCAと順番に進めるので時間がかかりますが、OODAループは状況の観察からやることを決めるまでが、ほぼ同時におこなわれることが多い。

仮説をもとにやってみて確信がもてるようになると、状況をみてすぐに何をしたらいいか決められるようになる。

初めてのことで情報が不十分な場合や、状況が変わりやすい場合はOODAループを使うほうがよいことになる。

 

大前提として、

人間の行動までの「O」〜「A」は個人の頭の中でおこなわれる。

組織の場合は、状況に合わせて管理職がチームの動きをその時々で素早く決め、現場は現場での対応を瞬時に決めて動く、というイメージ。

この柔軟な朝令暮改こそが、競合に対する強みになる。

 

OODAループをうまく機能させるには、必須のポイントがある。

それは、人生や仕事上の夢や目的が明確であること。英語では「ビジョン(Vision)」と表現される。

顧客にどんなサービスを提供したいのか。自分はどんな人になっていたいのか。これが明確なら、細かい計画など立てなくても、そこに向かって前進できるはず。

たとえば身近な存在として、勤めている会社の夢が何なのか、直属の上司と探ってみるのもいいかもしれません。

上司と認識が共有できれば、ただ指示通りにPDCAを回すのではなく、その先を見据えた提案ができるようになる。

そうすれば仕事を楽しめない“指示待ち人間”から脱却できる。

夢がブレたり、OODAループの各プロセスをなんとなくやっていたら、ただ動いてるだけになってしまうが、向かう方向が明確で、きちんと行動の結果をふまえて「みなおす」ことができれば問題ない。経験や情報が頭の中に蓄積されて、自然と精度が高くなる。

 

そのためには、何もしない時間を作るのが大事になる。ぼーっとしているとき、脳は経験・知識を整理して、それぞれを紐づけてくれるから。

忙しい人なら、食事中にテレビやパソコンを消して、食べていることに意識を向けるのでも十分。

そのようにして、あらゆる経験を活かして夢に向かっていけるのはOODAループのいいところ。

 

上記を踏まえると、商品開発プロセスについて、生命保険会社の中では商品開発を行う環境、および予定死亡率、予定事業費率、予定利率を基礎として生命保険商品ができていると考えれば、ある程度固定されていると言えるのでPDCAサイクル』が向いている!

そして、これまでと全く異なるような画期的??な新商品を発想しようとするならばOODAループ』があってもよいのかもしれませんネ!まずは個人の発想で新商品をイメージしようとする場合ですかネ~!?

ありがとうございました~!

(_ _)m

 

 

 

 

 Chart2

 

 

 

 

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