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2022年8月30日 (火)

東大王 鶴崎修功氏推薦の「連鎖」 真保裕一著 を読んでみました~!著者の真保裕一は1961年生まれで、ちょっと年上ですが、ほぼ同世代の作家さんで、本書はデビュー作であり、1991年の江戸川乱歩賞受賞作品になります!

 

ときどき読む「面白本」でした~!!((´∀`))ワラワラ

 

事の始まりは、19864月の「チェルノブイリ原発事故」!

 

その当時は社会人1年目の時期、毎日、新聞は読んでいましたが、その放射能による食料汚染にまで、感心が届いておりませんでしたネ・・・(-_-;)

この物語は、チェルノブイリ原発事故による食料汚染をベースに、主人公は元食品衛生監視員(食品Gメン(Government man))で現在は東京検疫所に勤務する公務員で中年の“羽川”になります。そして、物語の中でよき相棒となるのは大日海上火災の調査課員の倉橋真希江になります。

 

汚染された食料を輸入するために考えられた「三角貿易(三角輸入)」

本来は、二国間貿易で貿易収支の不均衡が生じた場合、第三国を介入させて3国間で貿易取引の均衡を図る方式ですが、元々は、その昔の産業革命のころ、

“イギリスインドから紅茶を銀で支払って輸入するばかりで、輸出物が無く、輸入超過に陥っていた。

(銀が流出するばかりであった)

そこで、イギリスが行った銀の回収大作戦が「三角貿易」の語源と言われています。

植民地の“インド”で生産したアヘンを密貿易で“清”へ輸出。“清”はアヘンの代金としてインドへ銀を支払います。

“インド”は“イギリス”からイギリス産の綿織物を売りつけられて、アヘンを売って稼いだ銀でイギリスに綿織物の代金を支払います。

こうして、植民地のインドを経由し、見事、イギリスの懐に銀が戻ってくるのですが、清はアヘン中毒者が増加し、その後のアヘン戦争のトリガーにもなったそうです。

 

そして、本書の中では、チェルノブイリ近隣国からの食料を輸入する場合は、放射能検査を受けて、それに合格する必要がありますが、放射能検査対象外の国を経由することで、放射能検査をせずに、放射能汚染された食料品を安く仕入れることを「三角貿易(三角輸入)」、としていました。

 

また、1991年の作品のためCOCOMも出てきました。

対共産圏輸出統制委員会Coordinating Committee for Export Controlの略称。米国の指導下に作られた対共産圏輸出統制機構である政策委員会の下部機構として1949年設立。非公式機関であるが戦略物資を中心とする禁輸品リスト作成およびそれに基づく貿易統制の勧告を行う。冷戦終結により規制緩和が行われ、1991年に9分野からなるリストを決定。半導体、コンピューター、新素材などに限っている。本部はパリ。加盟国17。日本は1952年加盟。そして、1994年3月に解散した。
その後、「ワッセナー協約」と
なっていますが、戦略物資に限定した輸出管理機構となったため、本書とは関係が無くなります。

そして、1987年の東芝機械ココム違反事件についても触れられていました。
東芝機械がココムに反してソ連に工作機械を不正輸出していた、という事件です。 当時、アメリカは旧ソ連(現在のロシア)を含めた共産圏に対して軍事転用の恐れがある製品の輸出に敏感でした。 そうした状況のなか、東芝機械がソ連に4台の工作機械を輸出していたことが発覚。

 

「三角貿易」に、“麻薬の密輸”も重ねられた、ハードボイルド・ミステリーとなっていました。

 

また、登場人物が多かったですね。メモとりながら読み進めました・・・

羽川の昔からの友人で、殺されそうになり命は助かった中央ジャーナル記者の“竹脇史隆”、そして、その妻の枝里子。時代背景から、きっと楠田枝里子さんから来ているナ~、と思いましたヨ。

羽川の上司高木義久課長その娘志織、そのまた上司の田所所長。

汚染疑惑のかかった牛丼松田屋の社長楠原憲吾、役員で自殺をする桑島哲、その妻と娘の真由子

輸入食品検査センター副所長篠田誠一、その妻。そして部下の佐多英之

五香交易の矢沢俊樹、菊岡運送の菊岡社長、城東商事の自殺に見せかけて殺されてしまった小林伸明

まだまだ汚染疑惑のかかった企業とその社長などがでてきますが、かっつアイ致します~!!

 

そして、「連鎖」とは、“復讐の連鎖”、それは悲しい悪循環となるため、断ち切らなければならないと・・・

結末は、そんな感じでした~。

 

面白本はすぐに読めちゃうんですよネ~!

 

ありがとうございました!

 

m(_ _)m

51mdwccbgl

 

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