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2022年10月29日 (土)

2019年の本屋大賞第2位となった「ひと」 著者小野寺史宜さん、を読みました! 物語は二十歳過ぎの若者を主人公に書かれていて、著者の方も若いのかな?と思ったら、1968年生まれで、今年54歳なんですネ!ちょっと親近感を感じました!物語もよかったです!!


~最初に著者小野寺氏について、ちょっとネットで調べてみました~

小野寺史宜さんは1968年、千葉県松戸市に生まれ。

幼い頃から読書が大好きな少年でした。

松戸市から市原市、そして千葉市に移り、千葉市立真砂第三小学校を卒業。

本を読むことだけではなく、文章を書くことも好きで、小学校の上学年の時には創作クラブのようなものに入って文を書いたり、お話を作って紙芝居をしたりしていたそうです。

そして千葉市立真砂第一中学校、千葉市立稲毛高校と進みます。

中学校ではサッカー部に所属。

高校では部活には入らず、バンドをやっていたそうです。

読書ばかりではなく、音楽もお好きだったんですね。

大学は法政大学文学部英文学科に進みます。

英語の成績がよかったのと翻訳小説が好きだったので、英文科に進んだのだそうです。

大学卒業後は会社に就職しますが、2年で辞め、その後はアルバイトをしながら小説を書き、投稿を続けました。

しかし、全く受賞せず、苦しい時代が続きました。

そんな中、小野寺史宜さんは32歳の時に再び就職します。

しかし、それも続かず、37歳で辞めた直後に短篇「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞を受賞。2006年のことです。

2年後の2008年にはROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し、単行本デビューを果たしました。

それから多くの本を出版します。

「みつばの郵便屋さんシリーズ」も人気です。

そして、2019年、「ひと」が本屋大賞第2位に!
ちなみに、この年の第1位は、瀬尾まい子氏の「そして、バトンは渡された」でしたネ。

小野寺さんはテレビも食卓もない、ワンルームのアパートに住んでおられるみたいです。

そして、毎日食パンにちくわを挟んで、パソコンの作業台で食事をされるようですよ。

ということは、結婚はされていない可能性が強いですね。

~~~

 

本書の舞台は、江東区にある、「砂町銀座商店街」“おかずの田野倉”

商店街は実在しており、東京都江東区にある全長670mの通りにおよそ180店舗の店舗が並ぶ大型商店街です。

最寄り駅は、都営新宿線・西大島駅、東京メトロ東西線・東陽町駅ですが、どちらの駅からも少し離れた場所にあります。

 

物語の登場人物は、

 

両親を亡くし、身寄りが無くなったため、大学(法政大学)を中退して、技術を身につけるべきではないかと考えて、父と同じく調理師を目指すために“おかずの田野倉”でバイトを始める、柏木聖輔20歳。

店主の田野倉督次さん 67歳と奥さんの詩子さん 65歳。夫婦は昔からずっと商店街の近くのURの賃貸住宅に住んでいる。子どもはいない。

そこに、

二浪した末にすべり止めの大学に入ったのに、半年でやめてフリーターになった、稲見映樹さん 24歳。

離婚をされてシングルマザーとなった、芦沢一美さん 37歳。準弥くんという14歳の息子を持つ。

 

生れたときは園青葉、中学で両親が離婚して母親姓となって八重樫青葉、そして、高校で母親が再婚して、今は井崎青葉となって、首都大学東京の健康福祉学部に通い、お母さんと同じ看護師を目指している。大学二年生。

青葉の元彼氏は高瀬涼と言い、慶応大学経済学部に通う、大学三年生。

青葉とは「高位にいる善人ゆえの鈍感さ」があることで、価値観が合わなかった。

 

聖輔の大学時代のバンド仲間。(聖輔は手が器用で、高校時代からバンド(ベース)もできる)

ギターの篠宮剣とドラムの川岸清澄。

 

この物語の登場人物は、それぞれに事情はあっても、基本的にはイイ人ばかりでした。

その中で、両親を亡くして天涯孤独となった柏木聖輔が一歩ずつ成長していく物語でした。

 

 

「情だけではどうにもならない。でも情は必要」

「今日はうれしい給料日。月に一度の贅沢デー。ラーメンデーだ!」

「(デートをした)あらかわ遊園は確かに安かった。入園料200円」

2022年現在、入園料800円になっていましたネ・・・(^^;

「人は空気なんて読めない。よく考えればわかる。そこそこ仲がいい友だちが自分をどうとらえているかさえわからないのに、空気なんて読めるはずがないのだ。」

 

 

物語の最後、受け身になることが多かった聖輔が、少しずつ前向きに積極的になる。

 

僕は21歳になった。急がなくていい。一つ一つだ。急がないが、とどまらない。そんなふうにやっていけたらいい。先は大事。でも今も大事。先は見なければいけない。でも今も疎かにしたくない。だって、僕は生きている。

調理師免許をとって働く場所も決まったら、車の免許もとろう。それを青葉に言おう。

 

「おれは青葉が好き!」

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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