日本映画で初めてカンヌ映画祭「クィア・パルム賞」を受賞した『怪物』を鑑賞~~~! 「クィア・パルム賞」はカンヌ国際映画祭の独立賞の一つで、LGBTやクィア(既存の性のカテゴリに当てはまらない人々の総称)を扱った映画に与えられる賞になります。m(_ _)m
オムニバス形式で、お母さん(早織、安藤サクラ)の視点、先生(保利先生、永山瑛太)の視点、生徒(子ども)(湊:早織の一人息子、星川依里:父親に虐待を受けている)の視点で、
『人は見たいものしか見ない』(ユリウス・カエサル)のか・・・
子ども同士の湊と依里との“同性愛”について、本人たちも、まだ小学校5年生のため、当惑し、葛藤があるために、傍からは、湊が依里をいじめているようにも見えてしまいます。
お母さん(早織)は、そんなはずはない。いじめているのではなく、逆に、先生にいじめられていると見る
先生は、湊が依里をいじめていると見てしまう
そして、当人同士はどう思っていたのか、同性愛に関する無知からの当惑、葛藤があるものの、結局惹かれ合っていった。
日本映画で初めてカンヌ映画祭「クィア・パルム賞」を受賞した作品でした。
「クィア・パルム賞」はカンヌ国際映画祭の独立賞の一つで、LGBTやクィア(既存の性のカテゴリに当てはまらない人々の総称)を扱った映画に与えられる賞で、2010年に創設され、第63回カンヌ国際映画祭から授与が始まっています。
誰もが怪物であったのかもしれません。
『人は見たいものしか見ない』(ユリウス・カエサル)から、人の心に「怪物」を生み出してしまうのは、依里の父親のような不寛容、湊を溺愛するあまりに周りが見えなくなって感情的になる、いじめを見逃す無関心、人と“違う”ということへの偏見、無知、当惑、葛藤などが原因ではないでしょうか。
「嘘」を発端として、誰もが「怪物」になりえるのです。
ちょっと複雑な物語ではありました~!!!
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