アンパンマンを描いたやなせたかし氏90歳のときの著書「わたしが正義について語るなら」を読んでみた! ♪「アンパンマンのマーチ」の作詞もされていて、深イイと思っていましたので、ブックオフで発見して即購入しましたヨ!
やなせたかし氏(1919年~2013年)は2013年に94歳で亡くなられていますが、90歳のときに書かれた本となります。
正義のヒーローとして「アンパンマン」を描かれたやなせ氏にとっての「正義」とは?
戦争している国同士は両方正義だ、悪い奴をやっつけると正義が勝ったのだと言って戦っているけれど、子どもたちのことは見てやらない。そうして子どもたちは次々に死んでいきますね。
正義のための戦いなんてどこにもないのです。
だからぼくが何かをやるとしたら、まず餓えた子どもを助けることが大事だと思った。
それが戦争を体験して感じた一番大事なことでした。
普遍的な正義は、献身と愛です。
例えば、もしも目の前で餓えている子どもがいれば一切れパン(アンパンマンであれば、自分の顔のアンパン)を差し出すこと。
とにかくやり続けること
「虚仮の一念」、これは取り柄のない人が一生懸命取り組む様子を表す言葉である。才能のない人が、がむしゃらに励んでいる状態を表現している
そして、
好きなもの以外の武器を持て
ぼくは人が笑うのを見るのが好きだ
ウマも犬も笑っているように見える時もあるが、
人間のように声を立てて涙をこぼして笑わない
人がいちばん人らしいのは笑う時だ
だからぼくは人が人らしくうれしそうに笑う声が好きだ
さよならだけが人生で最後の方はみんなおんなじ
原則的には悲愁の道
だからぼくは笑わせたい
心が軽くなるような今が楽しくなるような
明るい笑い声を聞くのが好きだ
ところで、あなたは・・・・
そして正義という言葉に込めた思いは、この歌の中にあります
※青字は本書の中で、一部の作詞部分についてコメントされていた
アンパンマンのマーチ
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか
→ぼくの人生のテーマでもあります。ぼくはみんなが楽しんで喜んでくれるのが一番嬉しい。
そして、ひとそれぞれが何かの分野でいくらかの才能はもらっているので、いくらかの才能を磨いてよくしていくしかない
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ、微笑んで
そうだ!嬉しいんだ、生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。
嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為
何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ、何処までも
そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ
→これは、戦う時は友だちをまきこんじゃいけない、戦う時は自分一人だと思わなくちゃいけないんだということなんです。横断歩道もみんなでわたれば怖くない、悪いことをする時にも群衆でやれば怖くないというのがあるけど、責任は自分で負う覚悟が必要なんだということなんです。
嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為
時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも
嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為
"歌詞の解釈は様々だが、その中のひとつにこの『アンパンマンのマーチ』は、戦争で海軍に志願し特攻隊として22歳という若さで亡くなった、やなせたかしさんの弟を想いも込められているという説があります"
歌詞を振り返ってみると
1番の「今を生きることで 熱いこころ燃える だから君はいくんだ ほほえんで」や、
2番の「忘れないで夢を こぼさないで涙 だから君はとぶんだ どこまでも」、
3番の「時ははやくすぎる 光る星は消える だから君はいくんだ ほほえんで」
どうもありがとうございました!
m(_ _)m
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