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2024年7月

2024年7月27日 (土)

極暑の中、今年8作目、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を鑑賞してきました~!

主なキャストは、

徳川家康、内閣総理大臣:野村萬斎さん

豊臣秀吉、財務大臣:竹中直人さん

織田信長、経済産業大臣:GACKTさん

坂本龍馬、内閣官房長官:赤楚 衛二(あかそ えいじ)さん

徳川吉宗、農林水産大臣:高嶋政宏さん

徳川綱吉、厚生労働大臣:池田鉄洋さん

石田三成、財務副大臣:音尾琢真さん

土方歳三、警備隊:山本耕史さん

足利義満、外務大臣:小手伸也さん

北条政子、総務大臣:江口のりこさん

紫式部、文部科学大臣:観月ありささん

聖徳太子、法務大臣:長井短さん

新人記者 西村理沙:浜辺美波さん

時は2020年、コロナウィルスが猛威を振るい日常を奪われた日本。

国内どころか世界中が大混乱に陥る中、首相官邸でクラスターが発生、あろうことか総理大臣が急死。

そこで政府が実行した最終手段、それはAI・ホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる」という前代未聞の計画だった。

総理大臣を託されたのは“江戸幕府を作り上げた伝説の男”徳川家康(野村萬斎)。

そして、日本史に燦然と輝く大スターたちが議員バッジをつけて入閣。

通称『偉人ジャーズ』によるドリームチーム内閣が誕生する。

また、復活に際して、独裁欲はプログラミングで封じ込めたそうです。

圧倒的なカリスマに加え、政策を推し進める“えげつない”実行力に人々は驚愕し、日本中が熱狂していく。

そんな中、テレビ局の新人記者・西村理沙(浜辺美波)はスクープを取ろうと政府のスポークスマンである坂本龍馬に近づくのだが、ひょんなことから『偉人ジャーズ』の活躍の裏に渦巻く黒い思惑に気付いてしまう・・・

竹中直人さん演じる豊臣秀吉は、これまで演じられてきた秀吉っぽく!

GACKTさん演じる織田信長は天下布武の独裁欲が消されて、「最後に判断するのは、260年の安寧の時代を築いた家康、お前だ。」と家康を立てたり、名言(遺訓)「是非に及ばず」と言ったり、令和版楽市楽座をしたりと、経済産業大臣としてもカッコよかったです。

徳川家康は、いくら独裁欲を消されているとは言え、善人過ぎるようには感じました。(笑)

主人公のため、仕方ないのかもしれませんネ。

 

勉強にもなりました!是非劇場でご鑑賞ください!!ありがとうございました!!!

 

m(_ _)m

 

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2024年7月14日 (日)

経世家(世を治める、優れた手腕の持ち主。政治家)というよりも、財政経済にしか能がないと自ら言われている高橋是清著「随想録」、上塚司編 を読んで 

上塚 司1890年(明治23年)51日 - 19781022日、享年88歳)、是清の秘書官を務めていたが、衆議院議員としても7回当選を果たしている

高橋 是清1854919 - 1936年〈昭和11年〉226日、享年81歳)

軍事予算を抑制しようとしたことが軍部の恨みを買い、二・二六事件において、赤坂の自宅二階で反乱軍の青年将校らに胸を6発銃撃され、暗殺された。享年81

 

是清が懇意にしていた友人

原敬P26

牧野伸顕P26

斎藤実P26

井上馨P27

犬養毅P29

加藤高明P29

田中義一P29

→加藤も犬養もどちらも正直な男である(P57

田中は話せる男だと思った(P55

山本権兵衛P30

大隈重信P34

日銀総裁川田小一郎P65

安田善次郎P67

森有礼1847-1889、享年41歳)(P88)教育者であったが、強い国粋主義者により刺殺された

松方正義1835323- 大正13年〈1924年〉72日、享年89歳)政治家よりも財政家として名を残し、高橋是清も財政家としての先輩としてリスペクトされていた

井上準之助氏について(P60

同訓の前途に多大の望みを嘱していた。

私と同君との意見の相違なぞはなかったので議論などしたことは無かった。

その後浜口内閣が成立する12日前だったか、当時葉山の別荘にいた私のところへ井上君が自動車でやって来て、

「浜口君と話し合ってみると、現在の財界の匡正(正しい状態に改め直すこと)するためには緊縮政策によりいじめつけて金解禁をしなければならぬという事に意見が一致したので、大蔵大臣を引き受ける事になった」と届けに来ました。

私はただ聞いただけであったが、別れるときに「国家の前途を考えて自分の信念を貫くためには、君も万難を排して進むつもりであろうが、正しい真っすぐな道を歩くことを忘れてはならない」と言っておきました。

井上君の演説を聞いた人は「如何にも傲岸だ」と言っていましたが、私にはそんなことは無かった。

 

高橋是清は『日本のケインズ』と呼ばれた。

自らも「経済問題」「財政経済」しか能がないと言われている(P34

ケインズ(John Maynard Keynesが(188365– 1946421日、享年62歳)のため、高橋是清の29歳年下になりますが、ケインズは、1923年には『貨幣改革論』を発表した。1925には当時の保守党政権の大蔵大臣であったウィンストン・チャーチルの金本位制復帰政策に反対して『チャーチル氏の経済的帰結』を発表し、金本位制復帰論争を引き起こした。その後も1926年に『自由放任の終わり』1930年に『貨幣論』を発表するなど活発な活動を続けた。

『雇用・利子および貨幣の一般理論』1936年の発表のため、没年である高橋是清は読んでいない

 

「残されたことば」

到底独立してゆくことの出来ないものは、仕事を本位とするより外に仕方がないではないか。そして、仕事を本位とする以上、その仕事の性質がどんなであろうとも、ただ一心なって、それを大切に努むるばかりである。こうすれば、どこにも、不平の起こるべき原因が無い。

 

「決して自分のサラリーと他人のとを比較するようなことをするな」ということだ。

自分の地位と他人の地位とを比較するような愚はせぬことだ。

不平を起こすくらいなら、そこに使われて、サラリーをもらうことを辞めるがよろしい。サラリーマンを廃業して独立しなさい。

けれども、独立ができないくらいならば不平を言わないことだ。

 

平素からちゃんと準備(学問の基礎を土台として)しておけば、機会が得られた時にまごつくことが無い

見聞を広めなさい。見聞が狭くては、機会を捉えることができない

品性(人格)を高めなさい。人格がなければ、欲の奴隷になるおそれがある。

 

座して衣食するより働くに如かず

「如かず」とは、及ばない、かなわないの意

 

人生には二つの道があるように思われる。

ひとつは「人道教」。これは人類の徳性(品性)を涵養(水が自然にしみこむように少しずつ養い育てること)していわゆる道徳を進める道である

もうひとつは「経済教」。これは人類の生活欲(生育の欲)を満足させることが経済教の極致である。

生育がなければそのものは無いのである。生育があって存在するためである。

 

人間一生の間に自惚れほど人を禍いするものはない。

一度人世の波濤に飛び出すと嫉妬やら猜疑やら、偏見やらいろいろな病魔が横行しておりますから諸君はよく戒慎(かいしん、言動をいましめつつしむこと)して、先ず自分で自分を買いかぶらぬよう、また人から買いかぶられぬよう、平生注意せねばならない。この注意を怠ると遂には己を欺きまた人から欺かれることになるのであるから、自慢は甚だ恐るべきものであります。

 

ありがとうございました~! m(_ _)m

 

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