書籍・雑誌

2019年2月 2日 (土)

三浦綾子著「銃口」を読む!

主人公は終戦の昭和20年時点で28歳になる小学校教師の北森竜太。

素直、誠実だが、世間知らずの竜太が小学生から終戦を迎えるまでの物語。

(昭和最後の1989年(昭和64224日、竜太71歳のエピローグあり)

 

治安維持法違反によって、全国で約300名の現職の公立小学校の教師が検挙された。北海道では1935年(昭和10)に北海道綴方教育連盟が結成されて、道内に生活綴方が広まったが、1940年(昭和1511月から翌年までに55名が検挙された。これを綴方教育事件・北海道綴方教育連盟事件と呼ぶ。

そして、実際に死亡者も出している。

戦前・戦中のきびしい教育統制下、子どもたちを心から愛して、未来に希望をつないだ教師たちがいた。北海道綴方教育連盟事件で、死亡した横山真(まこと)(当時、十勝郡・大津小)もそうした一人。横山は、新婚2カ月目の19401120日、治安維持法違反で検挙され、2年半の長期勾留中、危篤状態におちいり仮出所、小康を得たのもつかの間、431012日、腸結核のために28歳の若さで亡くなった。

おそらく、この横山氏が銃口における北森竜太の恩師坂部先生のモデルと思われる。

 

その物語では、竜太も特高警察により検挙されたが、坂部先生の「どんな時にも絶望しちゃいけない」という言葉に励まされ命を落とすまでには至らなかった。

しかし、それも束の間、太平洋戦争勃発と共に召集令状が届く。北森一等兵として満州に赴く。

 

「金も要らない、地位も要らない。ただ、安らかな生活を営む基礎に人間を導く光を見出す。」

 

死線上を歩くというよりも駆け抜けながら、なんとか生きて帰ることができた。

 

ここで、思い出すのが、

阿川弘之著「山本五十六」における連合艦隊司令長官山本五十六氏1943418日、撃墜されて戦死。享年59歳。

管理職として負けると分かっていた太平洋戦争に参画せざるを得なかった悩みは多かったと思う。

 

そして、百田尚樹著「永遠の0」における宮部久蔵少尉、こちらは物語の中の架空人物になるが、ゼロ戦の名操縦士という設定で、最期は特攻隊となって戦死。中間管理職として、飛行操縦士の教官となって教えるも、その生徒達は次から次へと特攻で戦死する。精神面も病むこととなり、愛する人を残して、自らも特攻に志願して戦死する。

 

それぞれの世代、立場で悩み・苦しむことが多かったと感じた。絶対に“戦争”はよくない!!!

 

最後に三浦綾子氏は、浜口雄幸氏の緊縮財政を批判的に書かれていたのは少し残念であった。当時、戦争に向かってイケイケドンドンの田中義一率いる「政友会」と慎重派で治安維持法にも批判的であった「民政党」があった。その中で、浜口氏は民政党の一人としてがんばっていたのにナ~っと!

当時の国民も批判的であったことは事実であり、更に戦争に否定的でもなかった人たちが多かったわけで、当時の「国民」にも戦争責任の一端はあったのだと思う。

自らも「国民」の一人として気をつけなければならない!!!

 

ありがとうございました~!!

m(_ _)m

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2019年1月14日 (月)

中高年向け小説「マドンナ」 奥田英朗著 を読んで

奥田氏は1959年生まれ、2004年に「空中ブランコ」で直木賞を受賞。

本書は2000年~2002年に書かれた、著者4143歳の時の作品になる。

 

そして、本書は自分よりも少し若い40代前半の中高年を題材とした5つの物語の短編集になる。

40代前半は、サラリーマン生活で言えば、さらなる上(部長、役員)を目指すか(目指せるのか)、上ではない別の道の選択が必要となる(迫られる)時期になる。

そんな中高年世代を描いた物語であった。

 

・マドンナ

・ダンス

・総務は女房

・ボス

・パティオ

 

「マドンナ」は、42歳の妻子持ちの営業三課の課長、荻野春彦が定期人事異動で配属となってきた25歳の倉田知美を好きになる物語。倉田知美は海外事業部の幹部候補生の佐藤にホの字であったことを知る、中高年の大いなる勘違いの物語。

 

「ダンス」は、46歳の妻子持ちの営業四課の課長、田中芳雄と高二の息子俊輔の物語。高二の俊輔は大学に行かずに、ダンスのプロを目指してダンススクールに行きたいと言う。

会社でも出世など興味のないマイペースの同期の浅野に翻弄されながら、葛藤する物語。

 

「総務は女房」は、44歳の営業畑で実績を積み上げてきた営業局長候補の恩蔵博史が営業以外の現場も知るために総務部第4課課長に拝命されて試行錯誤する。

そして、総務部は会社の縁の下の力持ち、営業の女房にあたることを学ぶ物語。

 

「ボス」は、44歳の大手総合商社の鉄鋼製品部・第一課長兼部次長の田島茂徳と外資系企業から転職してきたボス(部長)で同じ歳の浜名陽子。日本の鉄鋼商社と言えば体育会系のイメージ、そこにワークライフバランスを率先垂範する異端の女性部長が入り、その狭間で田島は右往左往することになる物語。

 

「パティオ」は、45歳の土地開発会社に勤める営業推進部第一課長の鈴木信久と元商社マンで現在は鈴木の会社が関わった土地開発の中の「パティオ」に来て、毎日一人で読書をしている孤独な雰囲気が漂う70歳の“おひょいさん”との物語。

 

とくに印象に残ったのは、やはり本の表題にもなっている「マドンナ」になる。

自分も大いなる勘違いをしたことがあったナ~と、10年くらい前のほろ苦い経験を想い出しましたヨ!

今はもうそんな勘違いをする場面もなくなった世代になったが、それでも死ぬまで!?大いなるロマンティストでいたいかな!?

 

今度は、奥田氏直木賞受賞作「空中ブランコ」を読んでみたい!

ありがとうございました~!

m(_ _)m

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2019年1月 6日 (日)

「老人の取扱説明書」(平松類著)を読んで

要介護5の父親を看ていて手に取った本になるが、よくよく読んでみると、自分を含め「中高年」が気をつけないといけないことが多く書かれていた。

老化は大体40代から始まり、加齢と共に進んでいくらしい。

それを予防する“リスク管理”の本!

※老化はゆくゆく避けられないことだと思うが、予防をしながら「ピンピンコロリ」が理想だな~と感じてしまった・・・

 

ここで「中高年の方々」と共有しておきたいことを書き留めておく!

 

「聴力」の低下は20歳から始まっている!そして、50歳以降の低下の傾きは大きくなり、70代で50%80代で70%が難聴になるとのこと!

そこで、15分、8週間のトレーニングで難聴改善!

徐々にラジオ、CDの音を小さくしていって、小さい音でも聞こえるように頑張るトレーニング!

あと、

マグネシウムを摂り、腹八分目の食事にすること!

マグネシウムを多く含む食材は、あおさ、ひじき、ココア、アーモンドとのこと。ほかにもビタミンCEもよいとのこと。

また、オメガ脂肪酸も耳にはよい!これは青魚、胡桃に豊富に含まれている!

なお、聴き取りにくいときには手を耳に当てると聴きやすくなるとのこと!

 

「味覚」60代から衰えるらしい。

予防には「亜鉛」がよいとのこと。牛乳、卵、チーズ、カニに多く含まれている。

また、歯のかみ合わせも味覚に影響するので、歯医者に診てもらうことも大事になる!

 

歯ブラシと歯磨き粉だけでは、歯はきれいにならない!

デンタルフロスで歯の間に詰まったものを取ることも大切になる!

 

「認知症」の発症率を低下させること

読書する、文章を書く、複雑な仕事をする、そして、知的好奇心を持ち続けること!

※“複雑な仕事”とは、実際の仕事における課題解決に取り組む、または人間関係に悩み、何とかしようとすることも、結果としては認知症予防につながることになる。

 

テアニンという物質が睡眠には良いとのこと。テアニンはお茶に含まれている成分で、よくお茶を飲むとほっこりと落ち着くということが言われるが、テアニンによる効果になる。“目”にもよいとのこと。

とは言っても、カフェインも含まれているものが多いので、寝る前などは麦茶がお勧めになる。

仕事をしながら、手軽に飲めて、カフェインを含まないお茶は「爽健美茶」、「十六茶」になる!

毎日、飲もう!!!

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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2019年1月 3日 (木)

超訳 菜根譚 人生は決して難しくない(境野勝悟著)を読んで

境野氏の著書はこれで5冊目、

・心がスッーと晴れる一日禅語

・道元「禅」の言葉

・超訳 般若心経

・老子・荘子の言葉100

に続く5冊目になる!

 

とても僕には心地よかった!

 

「菜根譚」は、明の時代(1368年~1644年)末期の人、洪自誠(こうじせい)の著書。

儒教、道教、仏教の教えを融合して、生き方の極意をとても要領よくまとめている。

「菜根譚」の「菜」は野菜、「根」は大根、「譚」はお話。つまり、お野菜と大根さんのお話となる。

「菜根譚」は、野菜や大根のように、身近で、気楽に打ち解けて、親しく読める。

「菜根譚」には、大切な今日一日を、どんな心持ちで生きたらいいのか、身近で、すばらしくて、素敵な知恵が詰まっている。

 

すべて良かったですが、いくつかをご紹介!

 

一日一回、必ず「笑う時間」をつくる

毎日を淡々と生きているのが、いちばんいい

「なにごともなかった日」こそ「最高の一日」

「落ち込む」のはいいが、「投げやり」にならない

お世話や親切は“しっぱなし”でいい(お礼やありがとうを求めない!)

あいさつのできない人は「なにもできない人」

相手の「無礼」に振り回されない(無礼は気にしない!)

「ありがとう」というと苦悩が消える

「問題意識」がありすぎると行動が鈍る

「命を削って働く」のは、愚かなこと

「どうぞ、お先に」は、最高の人間関係のコツ

困ったときは「いま生きていることに感謝」

「持たない暮らし」が不安を減らす

逆に来れば、順に受く(逆境の生活を恵まれた生活と受け取る)

いまのあなたを支えているのは「昔の苦労」

まじめな人より、ウマの合う人とつき合う

「人を動かす」のは、並大抵のことではないと知る


ひどい言葉には「あたたかい言葉」でお返しをする

「礼」にはもっとも人間らしさが出る

人生は、前半より後半に勝負をかける

一週間に6080時間、休日もなく、自分のためにだけ寸暇を惜しんで働き続けるだけでは、人間の「風格」と「器量」は、育ち難い

みんなで同情(共感)し合って、仲よくやること

人生が「たった一度きり」なのを忘れるな

若い人から多くを学ぶ(老いても進取の心を忘れない)

「喜怒」は、相手を見てする(相手も喜ぶように喜ぶ、相手が更生するように怒る)

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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2019年1月 2日 (水)

「コンビニ人間」(村田紗耶香著)を読んで

本著は2016年の第155回芥川賞受賞作品になる。

文庫本となった機会に読んでみた!

 

自分が生命保険会社で仕事人間だとすれば、この表題は「生命保険人間」となるのだと思う。

 

コンビニ人間=普通に言うと“仕事人間”だと思った。

 

主人公の古倉恵子は、コンビニエンスストアと言う、無機質で完全にマニュアル化された、シンプルで合理的な世界の中で働いているときに「生きている」を感じることができる。

コンビニバイト歴18年、彼氏なしの36歳。

家族からは“普通に(結婚して、子供を産んで・・・)してよ”と言われるが、なにが“普通”なのか?

 

もちろん仕事に貴賤は無いと思うし「“普通”にあり!」だと感じた!

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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2019年1月 1日 (火)

「鉄道員(ぽっぽや)」 (浅田次郎著)を読んで

1997年の第117回直木賞受賞作であり、浅田氏初の短編集になる。

浅田氏46歳での出世作になると思う。

 

読む前の印象は同名の高倉健主演の映画になるが、観たことはなかった。

驚きなのは、本書は8この短編集で構成されているが、全て“幽霊”が登場したことである。

 

・鉄道員

・ラブ・レター

・悪魔

・角筈にて

・伽羅

・うらぼんえ

・ろくでなしのサンタ

・オリオン座からの招待状

 

生涯現場で働いた鉄道員(ぽっぽや)の乙松、業務をまっとうしてきたがゆえに、妻、そして娘の死に目に会うことができなかった。

そして、定年を間近に控えた乙松の前に、娘の幽霊が現れて、乙松の世話を焼く。娘も妻も、決して乙松のことを恨んでいたりしていない。それを感じながら、雪のホームで仕事をしながら脳溢血でポックリと逝く。

 

とてもいい生涯だな~、と感じた!

 

あとの短編からは、“教えられたこと”を三つほど!

「角筈」とは、今の新宿、歌舞伎町の辺りをいう!知らなんだ~!

・京都に「西陣」と言う地名は無い!

地名の由来は、応仁の乱のとき山名側の西の陣がそのあたりにあったからだと言われ、以後豊臣秀吉の庇護を受けてから、高級織物の生産地として長く栄えたが、今はもう無いとのこと。

・オリオン座からの招待状では、昭和32年日活作品『幕末太陽傳』(出演はフランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎、芦川いづみ)が観てみたいと感じた!!

 

※幕末太陽傳の概要:明治維新前の品川の遊郭で「居残り稼業」を生業とする男が、持ち前のバイタリティで様々なトラブルを解決していく。1957年に公開された「グランド・ホテル形式」のコメディ映画。

 

ありがとうございました~!

m(_ _)m

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2018年12月31日 (月)

「西の魔女が死んだ」 梨木 香歩著 を読んで

第一印象は、中学生の読書感想文の課題図書になりそうな本だな~と思いましたヨ!

 

中学一年生のまい(将来の東の魔女)は、いじめを受けて登校拒否になる。

そこで、祖母(西の魔女)に預けられて、そこで成長する物語。

 

持論として「いじめ」はいじめる側が100%よくないと考えている。

この物語では、まいは自分もよくなかったと言う。それは、グループに所属して群れで生きる楽を選ばずに、どこのグループにも属さないと自分で決めたにも関わらず、一匹狼で突っ張る強さまではなかったことだと。

しかし、それがいじめる側がいじめをしてよい理由には決してならないと思う。

 

そこで登校拒否となった中学生まいが、おばあちゃんとしばらく一緒に暮らしていく中で、おばあちゃんとの体験と教えの中で日々成長する物語。

 

印象に残ったところは、

「おばあちゃんは、人には魂ってものがあると思っています。人はからだと魂が合わさってできています。魂がどこからやって来たのか、おばあちゃんにもよく分かりません。ただ、からだは生まれてから死ぬまでのお付き合いですけれど、魂のほうはもっと長い旅を続けなければなりません。死ぬとは、ずっとからだに縛られていた魂が、からだから離れて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になって嬉しいんじゃあないかしら。」

「魂はからだを持つことによってしか物事を体験できないし、体験によってしか、魂は成長できないんですよ。ですから、この世に生を受けるっていうのは魂にとって願ってもないビッグチャンスというわけです。成長の機会が与えられるわけですから。」

 

そして、物語の最後、西の魔女のおばあちゃんが亡くなるのですが、東の魔女になるまいが、亡くなった後のおばあちゃんの家の台所の窓に見つける、

「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョへ オバアチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ」と。

 

本書にはもう一編「渡りの一生」という短編が収められている。

物語の内容は略すが、おそらく「西の魔女が死んだ」と登場人物が被るため続編になると思う。

転校先の中学校に行けるようになった“まい”と転校先で親しくなった“ショウコ”との物語。

ここではショウコが主人公となるようだ。

ここでもいい言葉があった。

「とてもシンプルよ。好きなこと、やりたいことを仕事にする!」

 

「やりたいことは全部トライする主義なの!」

 

 

ありがとうございました!

m(_ _)m

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2018年12月30日 (日)

「隣の女」 向田邦子 著 を読んで

初めて向田邦子氏の本を読んでみた!

これほど女の“性(さが)”のようなものを濃厚に描かれる方だとは初めて知った!

 

向田氏は「生命保険」とも関わりがあり、父親は東邦生命保険で団体保険部長まで務められた方と聴いている。当時は日本の生命保険会社、やはり転勤が多く、向田邦子氏も自立するまでは父親の転勤で全国に行かれていた。

その中でも鹿児島での想い出が強く「父の詫び状」でその時のことを詳しく書かれているようだ。

 

さて、本著は5つの短編集からなる。

・隣の女

・幸福

・胡桃の部屋

・下駄

・春が来た

 

「隣の女」28歳の平凡な主婦サチ子がアパートの薄い壁から聞こえてくる隣の女の性生活に刺激を受けて、日常の平凡から逃避行する物語。

「幸福」は、30歳の工員の数夫と27歳の洋裁のお針子で少し腋臭のある素子の恋。実は、以前数夫は、素子の姉、同じ腋臭のある組子と付き合っていた。そのことを知った素子の心の揺れを描きながらも、素子は数夫と一緒に居たいと思う物語。

「胡桃の部屋」は、女をつくって家を出た父親の代わりに大黒柱として一生懸命働く30歳の桃子、けれども、二浪した大学生の弟は、留年しない程度に勉強はしているが、彼女をつくり、彼女の家にとびだしていく。大学の学費を払っている桃子は怒る。そして、頼りない妹の高校の学費も払っている。

暫くすると、母親も留守がちになる。女をつくって出ていった父親のところに隠れて通い始めていた。

品行方正に心に鎧をかぶって一人踏ん張ってきた桃子のフッと何かが切れる物語

「下駄」は、出版社に勤める浩一郎と父親の隠し子で弟となる中華料理屋に住み込みで働いている浩司。最初は浩司を疎ましく感じていた浩一郎だが、自分の会社が倒産して、しばらく会わないでいると懐かしくなるという物語。

「春が来た」は、27歳の直子、自分の家を裕福っぽく偽って、26歳の風見との恋を実らせようとする。しかし、自宅に来られたことで、裕福でないことがバレるが、直子の母親の須江と妹の順子からも若い風見に好意を寄せる。それに馴染んでいる様子の風見であったが、最後に「自信がなくなった。ぼくには荷が重すぎる」と言って去っていく。これをきっかけに直子の家族が成長していく物語。

 

人の心の奥の思いを物語にすることが上手なのだと思ったが、これほどまでに人は思うものなのか、と感じるところがあった。お腹いっぱいです!

ありがとうございました!

 

m(_ _)m

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2018年12月24日 (月)

「夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語」 西沢泰生著 を読んで

50のエッセイ集になるのでしょう!

お気に入りを記録しておこうと思う!

 

看護師さんの優しい心遣い

受診日を勘違いして病院へ来てしまったおじいちゃん。それに対して看護師さんは「○○さんが、健康診断の日を本日に変更したいと受付にいらしているのですが、大丈夫でしょうか」と内線電話で確認をされた。

おじいちゃんの勘違いをだれにも責めずに、受診ができれば結果オーライとして確認をされた看護師さんの心遣いは良かった!

 

「老けないための、最高のお化粧品(アンチエイジング)は、ポシティブシンキング!」

 

「笑い」の色は、何色?

Smile is a world language

笑顔ほど、他人をほっとさせるものはありません。

そして、「茶化す」、「お茶らける」、「お茶目」、「茶々を入れる」など笑いに関する言葉がある。

そう、笑いの色は「茶色」とのこと。

体や心が疲れた時、一杯の“お茶”で癒されることがある。

この“お茶”の効用と“笑い”の持つ効用が同じ!

 

ありがとうございました!!

m(_ _)m

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2018年12月15日 (土)

「きみはポラリス」 (三浦しをん著)を読んで

今年も読書をしてきたが、なかなかブログに感想を述べられなかった。

そこで、年末に向けて、ちょっと感想を書き留めておこうと思う。

 

“ポラリス”とは北極星のこと。「きみは北極星」と言うことになる。

誰かをとても大切に思うときに放たれる、ただひとつの特別な「光」。

カタチに囚われずその「光」を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる。

いろいろな恋のカタチを描いた恋愛短編小説集になる。

 

三浦しをん氏自身は恋愛に強く興味があると思う。

一方で、ここに描かれた短編小説は少しアブノーマルというか、奇妙な恋愛を対象としているが、ちょっと違和感を持った。それは、三浦氏自身はノーマルな恋愛観を持っているからだと思っている。

 

紹介しよう!

「永遠に完成しない二通の手紙」は、ボーイズラブ、同性愛を描いている。

「裏切らないこと」は、妻が赤ん坊の息子のおチンチンをしゃぶるところを目撃した夫の困惑描く。

「私たちがしたこと」は、殺人を犯した恋人たちの物語。

「夜にあふれるもの」は、恋愛のジャンルとして、“ガールズラブ”なのかな~。

「骨片」は、亡くなった大学の文学部に恩師の骨片を大事にして恋い慕っている女学生の物語。

恩師のことばで「文学は、確かに必要のないものかもしれない。だが、必要と言う言葉では足らないほどの豊穣をもたらしてくれるものではないですか。」があったが、ここは頷けるところ!

「ペーパークラフト」は、“不倫”がベース。

「森を歩く」は、未知の植物を求めて世界中をさすらう冒険者『プラントハンター』の“捨松”を彼氏に持った、理系出版社に勤める“うはね”との物語。

「優雅な生活」は、とても貧乏だけども、心豊かな二人の物語。

自分としては、この辺りの恋愛物語が好きかな!ノーマルだから!?

「春太の毎日」は、麻子と健吾、そして飼い犬の春太との三角関係?の物語。

「冬の一等星」は、死を覚悟して車を盗んで大阪に向かおうとする“文蔵”と盗んだ車の後部座席で居眠りをしていた八歳の女の子“映子”との大阪に向かうまでの会話形式での物語。

 

三浦しおん氏の著書は、自分に合うのと、なんとなく合わないのとがありますが、これはちょっと微妙でしたネ!

でも、ありがとうございました!

 

m(_ _)m

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